今回は代表の西川様のインタビューに続き、株式会社八光殿に入社して14年目を迎えた上田様にお話を伺いました。上田様はお葬式の現場で豊富な経験を積まれた後、2024年10月から人財育成課に異動され、現在は次世代ボードメンバーの一員としても活躍されています。
次世代ボードメンバー研修に参加したことによりご自身に起きた変化や、人財育成課での取り組みなど、多岐にわたる内容を語ってくださいました。
現在上田さんは人財育成課に配属されているとのことですが、入社から現在までのキャリアを教えて下さい。
上田:入社は2010年で、2024年度現在で15年目です。私は新卒で八光殿に入り、1社目としてずっと同社で働いています。2024年の10月から人財育成課に異動しましたが、それまでの14年間は葬儀式典係でお葬式の現場にいました。
異動は上田さんが希望されたのですか。
上田:いえ、辞令での異動です。
現在の人財育成課では、どのような業務をされていますか。
上田:主に人事採用と社内人財育成・研修を担当しています。大きく分けると、研修と採用が私の仕事の中心です。
異動してから戸惑ったことはありましたか。
上田:正直、戸惑いはありませんでした。お葬式の現場業務を6年間経験したあとは、本社でお葬式を管理する業務を担当していました。その中で、誰がどのお葬式を担当するのが適切か、成長に繋がるかを考えながら采配をしていたので、人財育成課で行う業務と似ている部分が多いと感じています。今の部署では、より人財に専念できる環境なので、ありがたく感じています。
日々の業務で特に心掛けていることを教えてください。
上田:お葬式の部署では、常に本番の場でお客様と向き合うことが求められます。その中で、スタッフ一人ひとりが成長できるようにサポートすることを意識していました。例えば、その人の現状のスキルレベルより少しだけ上の規模のお葬式を担当するよう采配したり、月1回の面談で目指すべき目標を明確にしたりしていました。
また、時期によっては遅くまで働く日が連続する場合もありますので、スタッフの疲労度や体調にも配慮しながらマネジメントをしていたつもりです。
現在所属している人財育成課では、より広い視点で人事に関われるのが魅力に感じています。これまではお葬式の部署だけが対象でしたが、今は広報、経理、総務など、バックオフィスも含めた全ての部署の人財育成に携わることができています。それぞれの部署での仕事内容、それぞれの立場や役割を把握した上で社員一人ひとりのやりがいや成長を引き出せるようなサポートを目指しています。
葬儀施行以外の分野に関わるうえで、大変なことはありますか。
上田:やはり業務範囲が広がったことで、全ての部署にしっかり目を向けられているかという点で課題を感じる時はあります。
また、これまでお葬式を中心に経験を積んできたため、他の部署の知識や現状把握がまだ十分ではない部分もあります。それぞれの部署の現状を理解しながら適切に関わっていくことが今の課題であり目標だと捉えています。
人財育成課でのこの2ヶ月、お話いただけるような実績はありますか。
上田:そうですね。あるかないかは正直、今はわかりません。ただ、自分の中で人財育成というのは、具体的な実績が見えにくいものだと思っています。この2ヶ月でその考えがより確信に変わりました。
売上や利益のように数値で測れるものではなく、成長できる場や仕組みを提供し、支える立場であることが私たちの役割だと考えています。
成長がどれだけ実現したかは、個人の取り組み次第で見えにくい部分がありますからね。
ただ、そのことについて私たちにできることは何かを考え続けることが大切だと思います。
上田:正直、最初は特に何も思いませんでした。組織の意図や役割をしっかり理解できていなかったので、ありがたいと思えるところまで当時の私は至りませんでした。ただ、時間が経つにつれて、次世代ボードメンバーの意義やその重要性を徐々に理解できるようになり、今ではその仲間たちと一緒に活動できていることをとても心強く感じています。
2年間でのマインドセットの変化について、西川様がお話されていましたが、その点はいかがですか。
上田:元々、良いコミュニケーションが取れているメンバーではあったものの、当初は「仕事で一つの目標に向かって一致団結する」という意識はあまり強くなかったと思います。ただ、この2年間でメンバー同士の連携が強まり、共通の目的を持てるようになったことで、以前より少しレベルの高い会話ができるようになりました。
また、メンバー全員がそれぞれを支え合う体制が自然にできたと感じています。時に誰かが壁にぶつかることがあっても、他のメンバーがフォローしながらチーム全体として前進できる環境が生まれました。これが今の自分たちの強みだと思います。
仲良しグループから、よりチーム意識が高まったということでしょうか。
上田:そうですね。以前も仕事はしっかりこなしていましたが、今は「自分たちがどう動くべきか?」という視点で話し合えるようになりました。主語が「会社」から「自分たち」に変わり、自発的に行動する意識が芽生えたことで、仕事に対する楽しさも増しています。
次世代ボードメンバーとして、具体的な目標や話し合いの内容について教えてください。
上田:これまでの2年間は、まずマインドセットを整える期間でした。今年の10月からは、この意識を基盤に具体的な成果を出すフェーズに入ります。特に注力したいのは、若手社員のやりがいや働き甲斐をどう作り出すかという点です。
私たち全員が共通して考えているのは、会社におけるキャリアのステップアップをもっと明確にすることです。現在は、入社2~3年目の若手社員たちにとって、明確な目標やロールモデルが不足していると感じています。そうした課題を解消するために、仕組みや制度を再構築し、若手が自信を持ってキャリアを描ける環境を整えたいと考えています。
次世代ボードメンバー自体が、若手社員にとって目標となる存在にもなりそうですね。
上田:そうなれるといいですね。そのためにも、私たち自身が日々の行動で模範となる姿を示していきたいです。かっこ悪い自分たちであってはならないし、目指される存在であるために成長し続ける必要があると感じています。
上田さんの2年目や3年目の頃には、キャリア志向はありましたか。
上田:実は、全くありませんでした。当時は、目の前の仕事を精一杯やることと、お葬式を成功させることに集中していました。会社や仲間が好きだったので、何の不満もなく楽しく働いてはいましたが、将来のことを考えられていたかというと、正直考えていませんでした。
それは、自分自身が未熟だったことや、当時はキャリアについて考える仕組みが整っていなかったことの両方が影響していると思います。今の自分たちは、そういった仕組みや環境を若手社員に提供するために考え、提案できる立場にいます。そして、それを聞いてくれる西川(※代表取締役社長)という存在がいるので、若手のためにも具体的な提案をどんどん出していきたいと考えています。
次世代ボードメンバーには業務課やバックオフィスの方もいらっしゃるそうですが、部署間の軋轢ややりづらさはありませんか。
上田:それは全く感じていません。
むしろ、さまざまな部署から集まったメンバーだからこそ、幅広い視点を持ち帰って、それぞれの部署に共有できるのが強みだと思っています。お互いを認め合いながら、良い環境で活動できていると思います。
メンバー間でライバル意識のようなものはありませんか。
上田:私自身は全くありません。それぞれの心の内は分かりませんが、全員が「会社を良くしたい」という共通の思いを持っています。メンバーで力を合わせて社員の成長を支援し、会社を前進させたいという思いが根底にあるので、ライバルというよりはチームとしての意識が強いです。誰が上に行っても構いませんし、そうしたマインドが広がることで、私もその一員でいられるならありがたいなと思います。
次世代ボードメンバーとして、特別な役割が与えられることはありますか。
上田:会社から特別な役割が与えられることはありません。すべて自分たち次第です。月に1~2回集まってマインドセットを共有する場がありますが、それが主な活動です。ただ、このマインドを持つことで、主語が「自分」になり、自部署の課題にも積極的に目を向けるようになりました。以前は見過ごしていたことも、今ではメンバー同士で相談して改善策を考えています。
「この人たちに相談すれば良い方向に進む」と思ってもらえる存在になれたら嬉しいですね。
次世代ボードメンバー研修に参加したことによりご自身に起きた変化や、人財育成課での取り組みなど、多岐にわたる内容を語ってくださいました。

株式会社八光殿
人財育成課 人財育成係 課長:上田 尚哉さん
2010年新卒で八光殿に入社。お葬式の現場経験を14年間積み、2024年10月より人財育成課に配属。次世代ボードメンバーとしても若手育成や全社的な人材支援に尽力している。
人財育成課 人財育成係 課長:上田 尚哉さん
2010年新卒で八光殿に入社。お葬式の現場経験を14年間積み、2024年10月より人財育成課に配属。次世代ボードメンバーとしても若手育成や全社的な人材支援に尽力している。
現場から人財育成課へ。14年のキャリアで培った人財への思い。
本日はよろしくお願いします。現在上田さんは人財育成課に配属されているとのことですが、入社から現在までのキャリアを教えて下さい。
上田:入社は2010年で、2024年度現在で15年目です。私は新卒で八光殿に入り、1社目としてずっと同社で働いています。2024年の10月から人財育成課に異動しましたが、それまでの14年間は葬儀式典係でお葬式の現場にいました。
異動は上田さんが希望されたのですか。
上田:いえ、辞令での異動です。
現在の人財育成課では、どのような業務をされていますか。
上田:主に人事採用と社内人財育成・研修を担当しています。大きく分けると、研修と採用が私の仕事の中心です。
異動してから戸惑ったことはありましたか。

日々の業務で特に心掛けていることを教えてください。
上田:お葬式の部署では、常に本番の場でお客様と向き合うことが求められます。その中で、スタッフ一人ひとりが成長できるようにサポートすることを意識していました。例えば、その人の現状のスキルレベルより少しだけ上の規模のお葬式を担当するよう采配したり、月1回の面談で目指すべき目標を明確にしたりしていました。
また、時期によっては遅くまで働く日が連続する場合もありますので、スタッフの疲労度や体調にも配慮しながらマネジメントをしていたつもりです。
現在所属している人財育成課では、より広い視点で人事に関われるのが魅力に感じています。これまではお葬式の部署だけが対象でしたが、今は広報、経理、総務など、バックオフィスも含めた全ての部署の人財育成に携わることができています。それぞれの部署での仕事内容、それぞれの立場や役割を把握した上で社員一人ひとりのやりがいや成長を引き出せるようなサポートを目指しています。
葬儀施行以外の分野に関わるうえで、大変なことはありますか。
上田:やはり業務範囲が広がったことで、全ての部署にしっかり目を向けられているかという点で課題を感じる時はあります。
また、これまでお葬式を中心に経験を積んできたため、他の部署の知識や現状把握がまだ十分ではない部分もあります。それぞれの部署の現状を理解しながら適切に関わっていくことが今の課題であり目標だと捉えています。
人財育成課でのこの2ヶ月、お話いただけるような実績はありますか。
上田:そうですね。あるかないかは正直、今はわかりません。ただ、自分の中で人財育成というのは、具体的な実績が見えにくいものだと思っています。この2ヶ月でその考えがより確信に変わりました。
売上や利益のように数値で測れるものではなく、成長できる場や仕組みを提供し、支える立場であることが私たちの役割だと考えています。
成長がどれだけ実現したかは、個人の取り組み次第で見えにくい部分がありますからね。
ただ、そのことについて私たちにできることは何かを考え続けることが大切だと思います。
主語は「自分たち」。チームで描く会社と社員の未来。
次世代ボードメンバーについて、代表の西川様から伺いましたが、その話を初めて聞いたときの感想を教えてください。
2年間でのマインドセットの変化について、西川様がお話されていましたが、その点はいかがですか。
上田:元々、良いコミュニケーションが取れているメンバーではあったものの、当初は「仕事で一つの目標に向かって一致団結する」という意識はあまり強くなかったと思います。ただ、この2年間でメンバー同士の連携が強まり、共通の目的を持てるようになったことで、以前より少しレベルの高い会話ができるようになりました。
また、メンバー全員がそれぞれを支え合う体制が自然にできたと感じています。時に誰かが壁にぶつかることがあっても、他のメンバーがフォローしながらチーム全体として前進できる環境が生まれました。これが今の自分たちの強みだと思います。
仲良しグループから、よりチーム意識が高まったということでしょうか。
上田:そうですね。以前も仕事はしっかりこなしていましたが、今は「自分たちがどう動くべきか?」という視点で話し合えるようになりました。主語が「会社」から「自分たち」に変わり、自発的に行動する意識が芽生えたことで、仕事に対する楽しさも増しています。
次世代ボードメンバーとして、具体的な目標や話し合いの内容について教えてください。
上田:これまでの2年間は、まずマインドセットを整える期間でした。今年の10月からは、この意識を基盤に具体的な成果を出すフェーズに入ります。特に注力したいのは、若手社員のやりがいや働き甲斐をどう作り出すかという点です。
私たち全員が共通して考えているのは、会社におけるキャリアのステップアップをもっと明確にすることです。現在は、入社2~3年目の若手社員たちにとって、明確な目標やロールモデルが不足していると感じています。そうした課題を解消するために、仕組みや制度を再構築し、若手が自信を持ってキャリアを描ける環境を整えたいと考えています。

上田:そうなれるといいですね。そのためにも、私たち自身が日々の行動で模範となる姿を示していきたいです。かっこ悪い自分たちであってはならないし、目指される存在であるために成長し続ける必要があると感じています。
上田さんの2年目や3年目の頃には、キャリア志向はありましたか。
上田:実は、全くありませんでした。当時は、目の前の仕事を精一杯やることと、お葬式を成功させることに集中していました。会社や仲間が好きだったので、何の不満もなく楽しく働いてはいましたが、将来のことを考えられていたかというと、正直考えていませんでした。
それは、自分自身が未熟だったことや、当時はキャリアについて考える仕組みが整っていなかったことの両方が影響していると思います。今の自分たちは、そういった仕組みや環境を若手社員に提供するために考え、提案できる立場にいます。そして、それを聞いてくれる西川(※代表取締役社長)という存在がいるので、若手のためにも具体的な提案をどんどん出していきたいと考えています。
次世代ボードメンバーには業務課やバックオフィスの方もいらっしゃるそうですが、部署間の軋轢ややりづらさはありませんか。
上田:それは全く感じていません。
むしろ、さまざまな部署から集まったメンバーだからこそ、幅広い視点を持ち帰って、それぞれの部署に共有できるのが強みだと思っています。お互いを認め合いながら、良い環境で活動できていると思います。
メンバー間でライバル意識のようなものはありませんか。
上田:私自身は全くありません。それぞれの心の内は分かりませんが、全員が「会社を良くしたい」という共通の思いを持っています。メンバーで力を合わせて社員の成長を支援し、会社を前進させたいという思いが根底にあるので、ライバルというよりはチームとしての意識が強いです。誰が上に行っても構いませんし、そうしたマインドが広がることで、私もその一員でいられるならありがたいなと思います。
次世代ボードメンバーとして、特別な役割が与えられることはありますか。
上田:会社から特別な役割が与えられることはありません。すべて自分たち次第です。月に1~2回集まってマインドセットを共有する場がありますが、それが主な活動です。ただ、このマインドを持つことで、主語が「自分」になり、自部署の課題にも積極的に目を向けるようになりました。以前は見過ごしていたことも、今ではメンバー同士で相談して改善策を考えています。
「この人たちに相談すれば良い方向に進む」と思ってもらえる存在になれたら嬉しいですね。