今回お話を伺ったのは、福岡県内に8店舗を構える「株式会社のがみ」で働く皆さん。同社が運営する「善光会館 宗像会場」の店長 金丸修二さん、葬祭ディレクターの中野貢輝さん、そして事務の樋口行江さん、さらに葬祭ジョブスタッフをアテンドしてくれた管理本部 執行役員 部長の豊福祐治さんにもご参加いただき、仕事内容ややりがい、職場の雰囲気について伺いました。
左:事務 樋口行江さん
中央:店長 金丸修二さん
右:葬祭ディレクター 中野貢輝さん
中野:おおよそ半年くらいが目安です。ただし、期間は人によって違いますし、ロールプレイング形式の社内試験に合格しなければ、正式に一人前とは認められません。
豊福:試験では部長などが喪主役になり、実際の打ち合わせを想定して進行しますので、新人さんはものすごく緊張するようですね。
その試験の合格率はどれくらいですか。
豊福:皆さん入念に準備をされますので、半分以上は合格しますね。
それでも3~4割は不合格ですか。形式だけの試験ではなくて、しっかりとした試験なんですね。
次は、業界未経験で入社した場合の研修制度について教えて下さい。
豊福:形式的な研修制度というより、個人の習熟度に合わせてOJTを中心に進めていくスタイルです。最初は、外部講師による接遇・マナー研修があって、あとは必要に応じて集合研修も行います。画一的でない分、一人ひとりの個性や強みに合わせた指導ができていると思います。
豊福:一般職からスタートして、主任、係長、課長といった役職にステップアップしていきます。課長職が店長を務めることが多いですね。その上は支配人、副部長や部長など経営層に近い役割を担っていただくこともあります。
ただし、マネジメントを目指すかどうかは個々の意思に任せていて、現場での実務を極めたいという方にも、それぞれのペースで成長していただけるよう柔軟に対応しています。
役職に昇進するための明確な基準はあるのでしょうか。
豊福:はい、あります。先ほどお話ししたような資格取得が前提となっており、人事評価も年に2回、前期・後期で実施しています。その評価が一定の水準を超えていることが昇格の要件になります。課長職以上を目指す場合は、役員面接や小論文といった選考もあります。
現場と経営層とのコミュニケーションはどのような形で行われていますか。
金丸:感謝祭などのイベントがあると、社長や役員の方々が現場に顔を出してくださいます。社長自ら駐車場に立って誘導をしてくれたり、お客様に最初に声をかけてくれたりするので、最初はその姿にとても驚きました。
樋口:社長が先頭に立って走っていくので、私たち現場のスタッフも慌てて後を付いて走っています(笑)
中野:いえ、私は2番目ですね。今年33歳になります。
今後、20代などの若い世代が入社しても馴染めそうですか。
金丸:馴染めると思います。役職はありますが、現場は割とフラットな関係で協力しあっていますので。
若い人は、お客様と同じ目線で物事を見られる強みがあります。私たちはこの仕事に慣れてしまっている分、「分からないことが分からない」という状態に陥ることもあります。若い方の視点が加わることで、新たな気づきや学びが生まれますので大歓迎です。
この仕事では、どのような資質が求められると思いますか。
金丸:この仕事は、決して難しい作業をこなす職種ではなく、何より「心と心のつながり」が求められる仕事だと思っています。
とはいってもコミュニケーション力はすごく大事な要素だと思いますが、その点はどうでしょうか。
金丸:そうですね。でも、最初はお客様の方から「これはどうしたらいいの?」と質問してくださるので、それに一つずつ丁寧に答えていけば良いんです。こちらから積極的に話しかけるよりも、まずは聞かれたことにしっかり応えられれば大丈夫。慣れてくると、自然とお客様の不安や疑問を先回りしてご案内できるようになります。
豊福:確かに、話し上手な人よりも、聞き上手で口数の少ない方のほうが、この仕事に向いていることもありますね。
これから葬祭業界を目指す方に向けて、伝えておきたいことはありますか。
中野:どの職場でもそうかもしれませんが、最初は戸惑うことも多いと思います。教える側が不器用であったり、説明が行き届いていないときなどは「理不尽だな」と思う瞬間もあるかもしれません。でも、自分がやりたいと決めて選んだ道なら、最初の1〜2年で判断せずに、長い目でしっかりと腰を据えて頑張ってほしいと思います。努力を重ねるうちに、きっと「ここに来てよかった」と思えるはずですから。
善光会館 宗像会場
金丸:あまり背負い込みすぎないことが、この仕事を長く続けるコツだと思います。お客様の想いを一生懸命受け止めようとするあまり、気持ちを自分の中に抱え込みすぎてしまう時期って誰しもが経験するんです。でも、それが積もってしまうと精神的にとてもきつくなる。だからこそ、流せる部分はうまく流すという切り替えが必要だと思います。
とはいえ、実際の現場では「お客様の想い」と「会社の方針」の間で葛藤する場面も出てきます。そういった時には、割り切ることも求められますし、逆にお客様本位で考えなければいけない場面もあります。そのバランスをどう取るかがとても大切で、ある意味“軽やかに”考える視点も必要なんですよね。
「こうしてあげたい」という気持ちが強いほど、何でも自分で抱えてしまいがちですが、無理に全部を背負わなくていいんだと、自分の中で整理することができれば、きっとこの仕事を前向きに続けていけると思います。
ありがとうございます。

「未経験」から一人前へ。支え合いながら成長する風土
未経験からスタートして、一人で葬儀を担当できるようになるまでにどれくらいかかりますか。中野:おおよそ半年くらいが目安です。ただし、期間は人によって違いますし、ロールプレイング形式の社内試験に合格しなければ、正式に一人前とは認められません。
豊福:試験では部長などが喪主役になり、実際の打ち合わせを想定して進行しますので、新人さんはものすごく緊張するようですね。
その試験の合格率はどれくらいですか。
豊福:皆さん入念に準備をされますので、半分以上は合格しますね。
それでも3~4割は不合格ですか。形式だけの試験ではなくて、しっかりとした試験なんですね。
次は、業界未経験で入社した場合の研修制度について教えて下さい。
豊福:形式的な研修制度というより、個人の習熟度に合わせてOJTを中心に進めていくスタイルです。最初は、外部講師による接遇・マナー研修があって、あとは必要に応じて集合研修も行います。画一的でない分、一人ひとりの個性や強みに合わせた指導ができていると思います。
自分らしいキャリアを描ける職場
のがみではどのようなキャリアパスが用意されていますか。豊福:一般職からスタートして、主任、係長、課長といった役職にステップアップしていきます。課長職が店長を務めることが多いですね。その上は支配人、副部長や部長など経営層に近い役割を担っていただくこともあります。
ただし、マネジメントを目指すかどうかは個々の意思に任せていて、現場での実務を極めたいという方にも、それぞれのペースで成長していただけるよう柔軟に対応しています。

豊福:はい、あります。先ほどお話ししたような資格取得が前提となっており、人事評価も年に2回、前期・後期で実施しています。その評価が一定の水準を超えていることが昇格の要件になります。課長職以上を目指す場合は、役員面接や小論文といった選考もあります。
現場と経営層とのコミュニケーションはどのような形で行われていますか。
金丸:感謝祭などのイベントがあると、社長や役員の方々が現場に顔を出してくださいます。社長自ら駐車場に立って誘導をしてくれたり、お客様に最初に声をかけてくれたりするので、最初はその姿にとても驚きました。
樋口:社長が先頭に立って走っていくので、私たち現場のスタッフも慌てて後を付いて走っています(笑)
抱え込みすぎず、軽やかに向き合う姿勢を
現在、中野さんがのがみで一番年齢が若いのでしょうか。中野:いえ、私は2番目ですね。今年33歳になります。
今後、20代などの若い世代が入社しても馴染めそうですか。

若い人は、お客様と同じ目線で物事を見られる強みがあります。私たちはこの仕事に慣れてしまっている分、「分からないことが分からない」という状態に陥ることもあります。若い方の視点が加わることで、新たな気づきや学びが生まれますので大歓迎です。
この仕事では、どのような資質が求められると思いますか。
金丸:この仕事は、決して難しい作業をこなす職種ではなく、何より「心と心のつながり」が求められる仕事だと思っています。
とはいってもコミュニケーション力はすごく大事な要素だと思いますが、その点はどうでしょうか。
金丸:そうですね。でも、最初はお客様の方から「これはどうしたらいいの?」と質問してくださるので、それに一つずつ丁寧に答えていけば良いんです。こちらから積極的に話しかけるよりも、まずは聞かれたことにしっかり応えられれば大丈夫。慣れてくると、自然とお客様の不安や疑問を先回りしてご案内できるようになります。
豊福:確かに、話し上手な人よりも、聞き上手で口数の少ない方のほうが、この仕事に向いていることもありますね。
これから葬祭業界を目指す方に向けて、伝えておきたいことはありますか。
中野:どの職場でもそうかもしれませんが、最初は戸惑うことも多いと思います。教える側が不器用であったり、説明が行き届いていないときなどは「理不尽だな」と思う瞬間もあるかもしれません。でも、自分がやりたいと決めて選んだ道なら、最初の1〜2年で判断せずに、長い目でしっかりと腰を据えて頑張ってほしいと思います。努力を重ねるうちに、きっと「ここに来てよかった」と思えるはずですから。

とはいえ、実際の現場では「お客様の想い」と「会社の方針」の間で葛藤する場面も出てきます。そういった時には、割り切ることも求められますし、逆にお客様本位で考えなければいけない場面もあります。そのバランスをどう取るかがとても大切で、ある意味“軽やかに”考える視点も必要なんですよね。
「こうしてあげたい」という気持ちが強いほど、何でも自分で抱えてしまいがちですが、無理に全部を背負わなくていいんだと、自分の中で整理することができれば、きっとこの仕事を前向きに続けていけると思います。
ありがとうございます。
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■産休、育休実績の有無 産休・育休実績、復帰実績ともに有り