納棺師の志望動機 はどう書けばいい?3つの例文と面接内容、服装などを紹介|葬祭ジョブ

納棺師の志望動機 はどう書けばいい?3つの例文と面接内容、服装などを紹介

納棺師の就職・転職は、志望動機をしっかり準備しておくことが大切です。一般企業と異なることが多いため、あらかじめきちんと考えておかないと面接官に良くない印象を抱かれます。本記事では納棺師の志望動機を考える際に必要なことを紹介し、例文や面接内容などを解説します。

納棺師の志望動機を考える際に必要なこと
納棺師の志望動機は、以下5つのポイントを軸に考えましょう。
・「なぜ納棺師を目指すのか?」を深堀りする
・葬祭ディレクターとの違いを理解する
・業界だけでなく企業もしっかりリサーチする
・文章の書き方や言葉遣いにも気をつける
・納棺師の仕事を通して何を実現したいか明確にする
「なぜ納棺師を目指すのか?」を深堀りする
納棺師の志望動機を書くうえで最も大切なのが深堀りです。納棺師は他の仕事と違い、人の死に深く関わります。深堀りできていなければ、人事担当者に「この子は長く続かないな」と思われてしまいかねません。

なかには「映画を観たから」といった志望動機を書く方もいますが、映画はあくまできっかけに過ぎません。そのまま伝えてしまうと、良く思われない可能性があります。

映画を観て「納棺師になりたい」と思ったとしても、「映画を観て興味を持ち調べていくうちに、自分でも納棺師として生きていきたいという気持ちが強くなった」など、より深く「なぜなりたいか」を考えましょう。

葬祭ディレクターとの違いを理解する
納棺・湯灌専門の会社と葬儀会社は給料や特徴も異なります。

  納棺師 葬儀屋・葬祭ディレクター
仕事内容 いわゆる「おくりびと」と呼ばれている仕事。湯かんというお清めの儀式、ひげ剃り、薄化粧、お着替えなどをおこなう。 葬儀のプロデュースをおこなう仕事。葬儀会場の手配や会食の準備、生花や果物の発注など業務内容が幅広い。
主な就職先 納棺・湯灌専門の会社 葬儀会社

違いを理解していることが人事担当者に伝わらないと「就職したときにイメージと違う、と思ってしまうのでは」と誤解されかねません。葬祭ディレクターの仕事内容に関しては、下の記事で詳しく解説しています。

葬祭ディレクターの仕事内容に関してはこちら

業界だけでなく企業もしっかりリサーチする
納棺師の志望動機を書く際には、業界の理解だけでなく企業もしっかりリサーチしてください。「なぜその企業でなければならないのか」に答えられなければ、良い印象を残すことはできません。

基本的に、葬祭業界は「人の入れ替わりが激しい」とされています。厚生労働省の『令和2年雇用動向調査結果の概況』によると、納棺師が属する「生活関連サービス・娯楽業」は離職率と入職率の差がもっとも大きい分野です。

●離職率:18.4%
●入職率:15.8%

このような現状から、葬祭業界の企業は「できるだけ長く務めてくれる人材」を欲しています。しっかりと企業をリサーチし、「長く務めてくれそうだな」と思われるような志望動機を準備しましょう。
※参考:厚生労働省『令和2年雇用動向調査結果の概況』による「産業別入職率・離職率(令和年(2020))」
文章の書き方や表現にも気をつける
履歴書に志望動機を書く場合、文章の書き方や表現にも気をつけてください。納棺師は人の死に携わる仕事であるため、「思いやりや人を労れる気持ちを持っているかどうか」が厳しくチェックされます。

例えば、誤字脱字が多かったり文章表現が拙かったりすると、「遺族に対してもこのような態度や言葉遣いをしてしまうかもしれない」と悪印象を抱かれません。何度も文章を見直して、おかしなところがないかチェックしましょう。

納棺師の仕事を通して何を実現したいか明確にする
納棺師の仕事は非常に特殊であるため、憧れだけでは務まらないことも少なくありません。特に、映画を観て「納棺師になりたい」と考える方は注意してください。実際に仕事をしてみると、映画のようにうまくいくとは限りません。

企業も求職者に対して「単なる憧れで納棺師になりたいのでは」と考えている可能性があります。このように思われないためには、「納棺師の仕事を通して何を実現したいか」を明確にしましょう。

納棺師の志望動機【例文3選】
ここからは納棺師の志望動機を3つのパターンに分けて紹介します。
・映画がきっかけになっている場合の志望動機
・実体験がきっかけになっている場合の志望動機
・転職を志す人の志望動機
映画がきっかけになっている場合の志望動機
「私が納棺師を志したのは、幼い頃に観た映画がきっかけです。ご遺体とご遺族に真摯に向き合う納棺師の姿に感銘を受け、独学でこの業界について知識を深めました。

勉強しているうちに、納棺師の仕事は単にご遺体を綺麗にするだけでないと知りました。現在はエンバーミングの資格を取得するために、専門学校にも通っています。

人から相談に乗ってほしいといわれることが多く、傾聴力には自信があります。趣味で陸上をやっているため、体力も問題ありません。ぜひ貴社のお力になれればと思います」
実体験がきっかけになっている場合の志望動機
「私は三年前に祖母を亡くしました。そのときに貴社の納棺師さんに対応していただいたことが、納棺師を目指すきっかけになっています。

亡くなった祖母が、まるで生きたまま眠っているかのように美しく施された姿を見て、心が軽くなったのを覚えています。私も同じように、納棺師としてご遺族に寄り添いたいと感じ、この道に進む決心をしました。

一年かけて準備をしたので、この業界が特殊であることは十分心得ています。これから先、一人前の納棺師として生きていけるよう頑張りたいと思います」
転職を志す人の志望動機
「私はもともと葬祭会社で働いていました。そのため、納棺師がどのような仕事をしているかは存じております。

納棺師の仕事に就きたいと思った理由は、葬祭ディレクターと違って、よりご遺族に寄り添うことができるものだと感じたからです。ご遺族と故人を結び、新たな旅立ちを支えることは、とても有意義なものであると考えています。

特に、御社の掲げる◯◯という理念には私自身共感することが多いと感じております。ぜひ御社のもとでお仕事をさせていただければ幸いです」

納棺師の面接内容
志望動機とともに準備しておきたいのが面接対策です。納棺師の面接は他の業界に比べて「時間が長く密度が高い」という傾向にあります。その理由は、他の業界より人の入れ替わりが激しいからです。

したがって、きちんと面接対策しておくことが大切といえるでしょう。ここでは納棺師の面接内容を簡単に紹介します。

納棺師の面接では、次の点を尋ねられます。

●納棺師という仕事の理解度
●求職者自身の意思
●仕事の大変さを把握しているか
●納棺師として大切なことはなんだと思うか

加えて、特殊な質問をされる可能性も少なくありません。

●家族や恋人の理解は得ているか
●ご遺体に触れることに抵抗はないか
●精神的にタフか

また、面接内容は企業によって異なります。あらかじめリサーチして「どのような質問が来るか」を想定しておきましょう。

納棺師の面接における身だしなみ
納棺師の面接では、身だしなみも重要です。納棺師の仕事は故人と関わることから、一般企業と同じようなスーツ、ネクタイで行ってしまうと「本当に仕事を理解しているのだろうか」と思われてしまいかねません。

もっとも、喪服で行く必要はありません。目立たない色のスーツ(できれば黒か紺)で、ネクタイの色も派手すぎないものを選んでください。

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納棺師の志望動機は準備が大切
納棺師の志望動機は、しっかりと自分自身に問いかけて「なぜなりたいと思ったのか」を深堀りすることが大切です。納棺師の仕事は一般企業と大きく異なるうえに、離職率も高いという特徴があります。面接官に誤解されないよう、しっかり準備しておきましょう。

業界の理解だけでなく、企業のリサーチも必要です。ここで大切なのが「自分が働きたいと思える企業を見つけること」です。会社によって業務内容は異なります。あらかじめ確認して、自分が本当に働きたいと思える企業を見つけましょう。

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