【2026年最新試験概要】葬祭ディレクターの資格とは?試験内容や合格率、メリット、実際の合格者の勉強方法を徹底解説|2級合格者が解説

【2026年最新試験概要】葬祭ディレクターの資格とは?試験内容や合格率、メリット、実際の合格者の勉強方法を徹底解説|2級合格者が解説

葬祭ディレクター/葬祭プランナー
公開日:2025.06.03
葬儀業界でキャリアを築く中で、耳にするのが「葬祭ディレクター資格」。 実は私自身も、「厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査」に合格し、2級葬祭ディレクター資格を取得した1人です。
本記事では、2026年度試験の最新情報から、合格率や勉強法、実技の注意点まで、経験者の視点で解説していきます。
「今年こそ受けたい」「独学で不安…」という方に向け、具体的な試験対策やキャリアへの活かし方もお伝えします。 「葬祭ディレクター資格取得支援のある求人」や「葬祭ディレクター資格手当」のある求人もご紹介するので、キャリアアップ転職にも役立ちます!

葬祭ディレクターとは?
葬祭ディレクターとは、葬祭業界に従事する人のなかで一定以上の知識と技能を備えた人のことを指します。 厚生労働大臣が認定する「葬祭ディレクター技能審査」に合格し、葬祭ディレクター資格を取得した人がおもに葬祭ディレクターと呼ばれます。

葬祭ディレクター技能審査は、厚生労働大臣認定の制度です。

国家資格や業務独占資格ではないため、葬祭業に従事するにあたって試験に合格する必要はないものの、葬祭業界内での評価や社内昇格において重要視されるケースも多く、事実上の業界標準資格と言える位置づけです。

POINT! 葬祭ディレクター資格を取るメリットって?
私自身、現場経験を重ねる中で「もっと体系的に学びたい」「信頼される存在になりたい」という想いから、この資格の取得を目指しました。勉強して努力し取得したという結果は葬祭ディレクターとしての自信につながり、ご遺族様からも有資格者ということで信頼していただけるメリットがあります。



【2026年試験概要】葬祭ディレクター技能審査の受験料・基本情報・試験内容
※2025年度までは、全国8か所の会場で同一日程で実施していましたが、2026年度試験から会場ごとに試験日が変わりました。受験申込みの際は、各会場の試験日程を確認しましょう。

資格の種類
葬祭ディレクター技能審査は「2級」と「1級」に分かれており、受験資格は以下の通りです。

【2級】 家族葬など個人葬中心: 葬祭実務経験2年以上
【1級】 一般葬〜社葬などを網羅: 実務経験5年以上、または2級取得後2年以上

後述しますが、どちらもペーパーテストである学科試験、作業が必要な実技試験にわけられます。

【2026年試験最新情報】試験の受験料
葬祭ディレクター技能審査試験の受験料は次の通りです。

  学科試験 実技試験 合計
2級 15,000円(税込) 30,000円(税込) 45,000円(税込)
1級 15,000円(税込) 45,000円(税込) 60,000円(税込)
※受験料支払いの申し込みから、3日以内に「コンビニ決済」または「ペイジー決済」で受験料を支払います。
2026年の最終申込期限は【2026年6月30日(火)】までですので注意しましょう。

【2026年試験最新情報】試験の日程・内容・基本情報
受験申込み期間 2026年6月1日(月)~6月30日(火)
学科試験日 2026年10月1日〜31日の間で希望日を選択(CBT方式)
実技試験日 2026年11月13日(金・友引)札幌
2026年11月25日(水・友引)仙台・大宮・東京・横浜・名古屋・京都・福岡
学科会場 全国200カ所のテストセンターから希望の会場を選択
実技会場 全国8カ所の指定会場 ※会場ごとに試験日が異なります。
公式サイト 葬祭ディレクター技能審査(一般社団法人 全日本葬祭業協同組合連合会)
詳しくは、上記の公式サイトに受験案内が公開されているので確認しましょう。
試験は上述したとおり、「学科」「実技」に分かれます。実技のなかには「幕張」「接遇」「司会」があります。
2026年度より、実技試験(接遇・司会)の試験課題が公式サイトで事前に公開されることになりました。公開時期は【9月上旬】です。


Check!【2026年 葬祭ディレクター技能審査の変更点まとめ】
・実技試験の試験日が会場ごとに異なる。
・実技試験(接遇・司会)の試験課題が事前に公開される。
なお、「学科試験」は、2024年度から導入されたCBT(Computer Based Testing)方式となり、パソコン画面に表示される問題に解答する方式になります。


  目的 内容
学科試験 葬儀及び関連する事項についての知識を評価する 葬儀に係る仕事の内容、社会的環境・公衆衛生・法律・行政手続・遺族心理・宗教等の関連知識
ご遺族に対し、適切な言葉づかい、心配り、サービスマインドができているか、一般常識をわきまえているか、顧客からの質問・要請・クレームに対して消費者の目線で適切に対応できるか、ご遺族からの信頼を得て、葬祭サービスを提供できるか
実技試験 幕張 葬儀式場設営のための基礎能力を評価する 幕張装飾技法の習熟度、設営課題実現のための目的意識と処理能力を判定
制限時間:7分
持ち物:はさみ、メジャー
接遇 葬儀の担当者としてのご遺族等への基本的な応接能力を評価する ご遺族の適切な応接、挨拶、お悔やみ、意向を聴くこと、基本事項の確認を行うことを通して、礼等の基本的マナー、言葉遣い、進行の適切さ、姿勢、発声等
制限時間:2分
司会 葬儀運営のための基礎能力を評価する 葬儀・告別式の内容を理解し、参列者に配慮して適切な案内・進行ができるか、必要な日本語読解力、文章表現力が備わっているか、マナーが優れているか
制限時間:
2級 4分
1級 6分(標準時間4分以上)


葬祭ディレクター試験の合格率・合格基準
合格率
2023年から2025年までの葬祭ディレクター試験の合格率は以下のとおりです。

【2級】
  2023年(令和5年) 2024年(令和6年) 2025年(令和7年)
受験者数(人) 743 707 665
合格者数(人) 561 582 497
合格率(%) 75.5 82.3 74.7


【1級】
  2023年(令和5年) 2024年(令和6年) 2025年(令和7年)
受験者数(人) 828 1053 935
合格者数(人) 560 751 589
合格率(%) 67.6 71.3 63.0


※参考:葬祭ディレクター技能審査 過去の試験結果

POINT! 合格率の推移
葬祭ディレクター2級の受験者数は、2022年以降は緩やかな減少傾向にあります。合格率も2024年に82.3%と高水準をマークしましたが、2025年は74.7%に留まりました。
葬祭ディレクター1級の合格率についても、2024年度は、15年ぶりの【合格率70%】を超えましたが、2025年度は63.0%となりました。

合格基準
葬祭ディレクター技能審査の配点と合格基準は以下のとおりです。(1級・2級共通)
  配点 合格基準
学科試験 200点満点 70%以上の得点
実技試験:幕張 60点満点 幕張・接遇・司会の点数を合計して70%以上の得点。
※但し、いずれもが30%以上の得点であること
実技試験:接遇 70点満点
実技試験:司会 70点満点


葬祭ディレクター資格の勉強方法や対策【実体験からのポイントを紹介】
葬祭ディレクター資格の取り方
・専門学校に行く
・実務経験を積みながら独学で勉強する
葬祭ディレクターの資格を取得するためには勉強が必須です。主な勉強方法は上記の2つです。

専門学校に行く
専門学校では2級葬祭ディレクターの資格取得を目指せます。葬祭ディレクター技能審査協会が認定した、葬祭ディレクター資格取得を目指せる専門学校は以下の通りです。

・日本ヒューマンセレモニー専門学校 フューネラル学科/エンバーミング学科
・駿台トラベル&ホテル専門学校 葬祭ディレクター学科
・専門学校東京ホスピタリティ・アカデミー(旧:東京観光専門学校)葬祭ディレクター学科 葬祭ディレクターコース
・国際ホテル・ブライダル専門学校 葬祭ディレクター科・福岡ブライダル&ホテル・観光専門学校 葬祭ディレクターコース
・長野平青学園 ホテル・ブライダル&セレモニーコース
・大阪ウェディング&ホテル・観光専門学校 心のおもてなし科 葬祭ディレクターコース
・ウェディング・ホテル&ツーリズム専門学校 葬祭学科
・専門学校大阪ホスピタリティ・アカデミー(旧:大阪観光専門学校)葬祭ディレクター学科 葬祭ディレクターコース

専門学校では資格習得を目指せるだけではなく、体系的な知識が身につくため「就職しやすくなる」というメリットがあります。
一方でお金や時間、手間がかかってしまうというデメリットもある点に注意してください。

実務経験を積みながら独学で勉強する
ほとんどの方は独学で勉強します。葬祭ディレクターは実務経験が必須であるため、仕事に従事しながら資格習得を目指すケースが多いです。働きながら目指すことで実務経験が身につき、試験合格に有利になります。試験に合格した先輩葬祭ディレクターに習いながら、お金や時間、手間がかかるのを最小限に抑えることが可能です。

また、葬祭ディレクター資格取得に向けた参考書・問題集も葬祭ディレクター技能審査協会から販売されています。
独学のための参考書・問題集は以下の通りです。

・「四訂 葬儀概論」(2020年4月刊行)
B5版、1部 頒価10,476円(税込・送料別)(税別 9,524円)

・「2025年版葬祭ディレクター技能審査 模擬問題集」
A4版、1部 頒価2,750円(税込・送料別)(税別 2,500円)

・「解題 葬儀概論」(2020年4月刊行)
※学科試験模擬問題を「葬儀概論」で体系的に解説。
A4版、1部 頒価3,143円(税込・送料別)(税別 2,858円)

参考書、問題集は「葬祭ディレクター技能審査協会」のホームページから購入可能です。

【葬祭ディレクター2級合格者の体験談】勉強方法や対策のポイント!
私自身、日々の業務と並行しながら葬祭ディレクター2級の資格取得を目指し、独学で学習しました。
ここでは、実体験をもとに「学科・実技」試験の対策で意識したポイントを3つに分けてご紹介します。

【ポイント① 学科試験は模擬問題集を繰り返し解こう】
学科試験対策として、最初に「葬儀概論」を読み始めたものの、(読み切れない…)(内容が難しい…)と諦めてしまった人もいるのではないでしょうか?
「葬儀概論」は網羅性が高い一方で、文章が固くボリュームもあり、初学者が最初から通読するにはハードルが高い教材です。
でも大丈夫!実務経験をお持ちで葬祭ディレクター資格を目指す皆さんなら、まずはとりあえず「模擬問題集」をいきなり解いてみても意外と得点が狙えます。
私が行ったのは以下の流れです。
1.模擬問題集から、直近の学科試験を解く
2.自己採点をし、間違えた部分を「解題 葬儀概論」や「葬儀概論」で復習する
3.同じ模擬問題集を再度解き、理解度を確認する
4.別の過去年度の模擬問題に挑戦し、出題傾向を掴む
上記の4ステップを繰り返して、少しずつ得点を狙っていきましょう!
模擬問題集から複数の年代の試験を解くとわかりますが、「意外と毎年同じ問題が複数出題されている」など出題傾向にも気が付くことができます。
解き慣れたら、先輩葬祭ディレクターから過去の模擬問題集を借りるなどして多くの年代の過去問を解くこともおすすめです。

【ポイント② 「接遇」と「司会」は“公開課題+実務ベース”で対策を】
2026年度から、実技試験(接遇・司会)の試験課題が9月上旬頃に公式サイトで事前公開される運用へ変更されました。これにより、従来以上に「公開された課題内容を踏まえた準備」が重要になります。

これまでは、模擬問題集に掲載されている「実演例」をそのまま丸暗記して試験に臨む受験者も多く見られました。もちろん、基本構成を理解する上では有効ですが、実務経験者ほど“普段の司会や接遇”と混ざってしまい、本番で言い回しが曖昧になるケースもあります。

実は、実技試験の「接遇」「司会」は、指定された要素や流れが入っていれば、必ずしも模擬問題集通りの文言である必要はありません。(※一語一句変更不可の「指定課題」の読み上げを除く)

そのため、2026年度以降は、事前公開された課題内容を確認した上で、

・どのような遺族設定なのか
・どの宗旨・式場想定なのか
・どんな説明や案内が求められるのか

を整理し、自分の実務経験や普段使用している言い回しに落とし込んで練習することが非常に重要になります。

特に、すでに遺族打ち合わせや司会進行を担当している方は、普段の実務をベースにしながら、

・試験で求められる説明順序になっているか
・専門用語が多くなりすぎていないか
・初見の試験官にも伝わる丁寧な表現になっているか

を意識して再構成すると、本番でも自然に対応しやすくなります。
もちろん、文章内容だけではなく、普段の業務でも重要な
・読み間違えをしていないか
・立って挨拶 → 自己紹介やお悔やみ → 着席、の順序を守れているか
・ご遺族の気持ちに配慮した声色や表情、態度か
・落ち着いた所作・スピードで進行できているか
といった基本所作も大切な評価ポイントです。

今回の「課題事前公開」によって、“丸暗記型”よりも、“内容を理解して自然に対応できるか”がより重視される試験になっていくと考えられます。
葬祭ディレクター技能審査の勉強を通じて、ぜひ日々の接遇・司会業務そのものも見直してみましょう。

【ポイント③ 「幕張」は練習あるのみ!6分以内の完成を目指そう】
現在、葬祭業実務ではなかなかやることがなくなった「幕張」。
こればかりは試験に向けて練習を重ねた人しか合格することしかできません。毎年課題は変わらず同じ試験内容のため、反復練習が合格の鍵になります。
通常のお仕事の休憩時間や終業後の時間を利用し、会社や先輩にも協力してもらったうえで、とにかく練習を頑張りましょう!詳しい幕張のポイントは以下の通りです。

1.時間
2.腕の長さで測るテクニック
3.YouTube動画で先輩のコツを掴もう
1.時間
試験課題は「制限時間7分」のため、練習では6分以内にきれいに仕上げることをまずは目標にしましょう。
私は試験直前には「5分以内で仕上げる」ことを目標にしていました。少しずつタイムが短縮されていくことで、練習の成果が見えてモチベーションにもつながります。

2.腕の長さで測るテクニック
ちょっとした工夫ですが、自分の腕の長さを計測し覚えることも大切です。
私の場合、両腕をいっぱいに広げた長さは約130㎝。つまり、180㎝の焼香台の天張りに必要な約200㎝の布の長さは「両腕いっぱい+片腕分」でざっくり簡単に裁断できます。ひだのための側面布を裁断するときも同様です。
メジャーを使うより簡単に測れるので試してみてください!

3.YouTube動画で先輩のコツを掴もう
また、YouTubeなどで検索すると、ベテラン葬祭ディレクターの幕張実演動画なども配信されています。空き時間や自宅ではYouTube動画での勉強も効果的です。
POINT! 先輩葬祭ディレクターのアドバイスはなによりの宝!
私の葬祭ディレクター試験の勉強法を紹介しましたが、葬儀社にお勤めの方はぜひ先輩葬祭ディレクターにも相談してみてください。
先輩葬祭ディレクターの体験談や練習方法は、実践的かつ信頼できる合格への近道です。



資格取得支援や資格手当のある企業でキャリアの可能性を広げよう
・葬祭ディレクター資格取得支援のある企業を探そう
葬祭ディレクターは将来性が高く、やりがいもある仕事です。「名刺に肩書きを添えるため」だけのものではありません。
葬儀業界の求人情報を見ていると、「1級・2級保持者優遇」や「1級所持者は年収モデル600万円以上」など、資格を前提としたポジションが明記されたものも少なくありません。
特に40代以降で管理職や教育係へのキャリアを考える場合、「1級の有無」が選考に影響を及ぼすこともあるようです。

ただし、葬祭ディレクターは実務経験がなければ資格を取得できません。まずは葬祭業の仕事に就いて、実務経験を積みましょう。
実際に、資格手当や取得支援制度が整っている企業も多くあります。
葬祭業界専門の転職サポートサイト「葬祭ジョブ」では、葬祭ディレクター資格に関する支援が手厚い企業が多数あります!ぜひ検索してみましょう。

葬祭業未経験の方におすすめ→葬祭ディレクター資格取得支援のある求人を探す
葬祭業経験者の方におすすめ→資格取得支援や手当ありの求人をリサーチする
葬祭業の就職におすすめなのが葬祭ジョブです。葬祭ジョブは葬祭業界専門の転職サポートサイトです。キャリアアドバイザーが相談に乗ってくれるため、未経験でも心配する必要はありません。まずは気軽に登録してみましょう。

POINT! 葬祭ディレクター資格取得支援のある企業のメリット
実際に私が資格取得を目指す中で強く感じたのは、「職場環境の影響の大きさ」です。
勉強時間の確保、実技練習の機会、試験に理解のある上司や仲間の存在……。これらが揃っているかどうかで、合格までの道のりがまったく違います。
これから1級・2級の受験を目指すなら、こうした制度のある企業への転職も視野に入れることをおすすめします。



葬祭ディレクター経験者もこれから目指す方も!「資格を取る理由」がここにある!
葬祭ディレクター資格は、ただの“飾り”ではありません。
現場にいる私たちがこの資格を取ることで、自分の仕事を言語化し、磨き、ご遺族様から信頼される土台になる──これは受験を通じて気づいた一番の収穫でした。
試験は一筋縄ではいきません。学科の知識、実技の所作、時間の使い方……。でも、それらはすべて、現場に還元できる「自分の武器」になります。

2026年の申込み受付は【6月1日(月)から】スタートです。
「経験があるけれど資格はまだ」という方は、まずは公式サイトや試験概要をチェックして、目標に向けた一歩を踏み出してみてください。

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葬祭ディレクター技能審査公式サイト

監修
藤井安奈
藤井安奈

●葬祭業界専門転職サイト「葬祭ジョブ」キャリアアドバイザー
●厚生労働省認定葬祭ディレクター技能審査 2級葬祭ディレクター
●全日本冠婚葬祭互助協会 募集資格者教育責任者

大手互助会系葬儀社にてセレモニースタッフとして、地域密着型葬儀社にて葬祭ディレクターとして勤務。
直葬から社葬まで数々のお葬式を担当。
葬祭ジョブではキャリアアドバイザーとして、業界経験を問わず、葬祭ディレクターや納棺師、エンバーマーなど様々な職種の転職をサポート。

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