葬祭ディレクターの資格とは?難易度や試験内容、合格率を徹底解説

葬祭ディレクターは資格を取得することでキャリアアップが見込めます。ただ、葬祭ディレクターは受験資格等があるため注意が必要です。本記事では葬祭ディレクターの資格に関する内容や費用、合格率、勉強方法等を解説します。

葬祭ディレクターとは?
葬祭ディレクターとは、葬祭業界に従事する人のなかで一定以上の知識と技能を備えた人のことを指します。厚生労働大臣が認定する葬祭ディレクター技能審査に合格した人が、おもに葬祭ディレクターと呼ばれます。

認定されているものの、葬祭ディレクターは国家資格ではありません。ただし、1級は5年以上、2級は2年以上の実務経験が必要であり、簡単に合格できる資格ではないないのも事実です。

業務独占資格ではないため、葬祭業に従事するにあたって試験に合格する必要はないものの、資格を取得することで就職や昇格などにつながります。

葬祭ディレクターの仕事について
・葬祭ディレクターの仕事内容
・葬祭ディレクターの年収
・葬祭ディレクターの将来性
ここでは葬祭ディレクターの仕事を「内容」「年収」「将来性」という3つの視点から説明します。

葬祭ディレクターの仕事内容
葬祭ディレクターの仕事は多岐にわたります。具体的には、次のような仕事があります。
●葬儀の事前相談受付
●遺族との打ち合わせ
●葬儀の見積もりや会場の手配、設営
●ご遺体の搬送
●お通夜・お葬式の進行
●着せ替え、納棺など

このように葬儀に関する全般を取り仕切るのが葬祭ディレクターの仕事です。受付や打ち合わせ、司会などいわゆる「ひと目につきやすい仕事」もあれば、見積もりや会場の手配、請求書の作成など「裏方の仕事」もあります。

上記の仕事はすべて、葬祭に関するさまざまな知識を持ち合わせていないとできません。このことから葬祭ディレクターは、葬儀に関わる幅広い知識をもったプロフェッショナルといえるでしょう。

葬祭ディレクターの年収
まず、葬儀屋の平均年収は386.1万円(平均年齢42.3歳)※1です。葬祭ディレクターの場合、1級なら1万〜3万円程度、2級なら5,000円〜1万円程度の資格手当が発生することが多いです。したがって、次のように考えておくとよいでしょう。
●1級:約410万
●2級:約390万

ただ、年収は就職先や経験年数によっても大きく異なります。例えば、公益社のブランドで知られる燦ホールディングスの平均年間給与は785万円※2です。このように、平均以上の年収になる可能性は十分にありえます。

※1厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」
※2燦ホールディングスの有価証券報告書より

葬祭ディレクターの将来性
葬祭ディレクターは安定して成長を続ける産業であるといえるでしょう。総務省「国勢調査」や厚生労働省「人口動態統計」を見ると、死亡者数は年々増加しているからです。

一般的に、死亡者数が増えれば葬儀の数も増えます。このことから「今後も成長を続ける」と予測されているのです。実際に、終活ビジネス研究会によると、2023年も「右肩上がりで成長する※」とされています。

2020年時点で、日本には葬祭ディレクターの資格取得者が37,085人程度しかいません。今後、葬儀の数が多くなると懸念されるなか、葬祭ディレクター不足が懸念されます。いまのうちに経験を積み、資格を取得しておくことで、貴重な人材として評価してもらえる可能性があるでしょう。

※参考:葬儀ビジネスパートナー|終活ビジネス研究会、2023年の葬儀業界の市場規模を2.1兆円、一般葬から家族葬へのシフト加速を予測

葬祭ディレクターの資格について
・資格の種類
・試験の受験料
・試験の内容
・合格率
・合格基準
ここからは葬祭ディレクターの資格について具体的に解説します。資格取得を検討している方はぜひ参考にしてください。
資格の種類
葬祭ディレクター資格には2つの種類があります。
●1級:葬儀に関するすべてのサービスがおこなえることを示す資格
●2級:個人葬に関連するサービスがおこなえることを示す資格

受験の条件は以下のとおりです。
●1級:葬祭実務経験5年以上、もしくは2級合格後2年以上の実務経験
●2級:葬祭実務経験2年以上

後述しますが、どちらもペーパーテストである学科試験、作業が必要な実技試験にわけられます。1級は2級に合格しないと受験できません。まずは2級の取得を目指しましょう。
試験の受験料
試験の受験料は以下のとおりです。
●1級:55,400円(税込)
●2級:39,700円(税込)

学科と実技、いずれかの試験に合格している場合は、以下のような受験料になります。
  学科試験のみ受験 実技試験のみ受験
1級 8,300円 47,100円
2級 8,300円 31,400円
受験料は振込です。受験者本人名義で期日までに振り込む必要があります。
試験の内容
試験は上述したとおり、「学科」「実技」に分かれます。実技のなかには「幕張」「接遇」「司会」「実技筆記」があります。詳しい内容は以下のとおりです。。

  目的 内容
学科試験 葬儀及び関連する事項についての知識を評価する 葬儀に係る仕事の内容、社会的環境・公衆衛生・法律・行政手続・遺族心理・宗教等の関連知識
実技試験 幕張 葬儀式場設営のための基礎能力を評価する 幕張装飾技法の習熟度、設営課題実現のための目的意識と処理能力
接遇 葬儀の担当者としてのご遺族等への基本的な応接能力を評価する ご遺族の適切な応接、挨拶、お悔やみ、意向を聴くこと、基本事項の確認を行うことを通して、礼等の基本的マナー、言葉遣い、進行の適切さ、姿勢、発声等
司会 葬儀運営のための基礎能力を評価する 葬儀・告別式の内容を理解し、参列者に配慮して適切な案内・進行ができるか、必要な日本語読解力、文章表現力が備わっているか、マナーが優れているか
実技筆記 葬祭ディレクターとしての実践面における理解ができているかを評価する ご遺族に対し、適切な言葉づかい、心配り、サービスマインドができているか、一般常識をわきまえているか、顧客からの質問・要請・クレームに対して消費者の目線で適切に対応できるか、ご遺族からの信頼を得て、葬祭サービスを提供できるか
合格率
合格率は公表されていません。ただ、一般的には以下のとおりです。
●1級:50%
●2級:60〜70%

もちろんですが、難易度は1級のほうが高いです。
合格基準
合格基準は以下のとおりです。
●学科試験:70%以上の正解
●実技試験:幕張、接遇、司会、実技筆記の点数を合計して70%以上の正解

ただし、実技試験では幕張、接遇、司会、実技筆記のすべてが30%以上の得点でなければなりません。

配点は学科試験・実技試験いずれも200点満点です。実技試験の内訳は以下のとおりです。
●幕張:60点
●接遇:20点
●司会:60点
●実技筆記試験:60点

学科試験は1級が1問2点、2級が1問4点になっています。

葬祭ディレクターの資格の勉強法
・専門学校に行く
・独学で勉強する
葬祭ディレクターの資格を取得するためには勉強が必須です。主な勉強方法は上記の2つです。
専門学校に行く
専門学校で葬祭ディレクターの資格取得を目指せます。葬祭ディレクターを目指せる主な専門学校は以下のとおりです。
●大原外語観光&ブライダルビューティー専門学校
●東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校
●金沢ウエディング・ビューティー専門学校
●東京観光専門学校
●大阪観光専門学校

専門学校では資格習得を目指せるだけではなく、体系的な知識が身につくため「就職しやすくなる」というメリットがあります。一方でお金や時間、手間がかかってしまうことから「仕事と両立しにくい」というデメリットもある点に注意してください。
独学で勉強する
ほとんどの方は独学で勉強します。葬祭ディレクターは実務経験が必須であるため、仕事に従事しながら資格習得を目指すケースが多いのです。働きながら目指すことで実務経験が身につき、試験合格に有利になります。

また、葬祭ディレクター資格取得に向けた参考書・問題集も多く発売されています。専門学校ほどつきっきりで教えてくれるわけではないものの、お金や時間、手間がかかるのを最小限に抑えることが可能です。

【2023年度】葬祭ディレクターの資格試験日程
2023年度の資格試験日程はまだ公開されていません。

しかし、葬祭ディレクターの資格は毎年9月初旬頃に実施されます。来年の9月に向けて、今から準備を進めましょう。

葬祭ディレクターの資格取得を目指そう
葬祭ディレクターは将来性が高く、やりがいもある仕事です。資格を取得しキャリアアップできれば、平均より年収が高く待遇も良い企業に就職することもできるでしょう。

ただし、葬祭ディレクターは実務経験がなければ資格を取得できません。まずは葬祭業の仕事に就いて、実務経験を積みましょう。

葬祭業の就職におすすめなのが葬祭ジョブです。葬祭ジョブは葬祭業界専門の転職サポートサイトです。キャリアアドバイザーが相談に乗ってくれるため、未経験でも心配する必要はありません。まずはお気軽に登録してみましょう。

葬祭業界の求人・転職情報はこちら


職種から探す
葬祭ディレクター
動物葬祭ディレクター
納棺師、湯灌師
営業職
マーケティング
デザイナー、エンジニア
バックオフィス
葬儀コールセンター
製造
エンバーマー
生花祭壇作成
セレモニースタッフ
ドライバー
遺品整理
海洋散骨ディレクター

コラム一覧
TOPプライバシーポリシー利用規約会社概要利用者様の声検討中リスト採用担当者様へお問い合わせ