納棺師の給料とは?平均や将来性、キャリアアップの方法などを徹底解説

納棺師は「おくりびと」などとも呼ばれる仕事で、高い責任感と社会的な役割を求められます。ただ、やりがいと同じくらい気になるのが給料でしょう。給料が著しく低ければ、いくらやりがいがあってもモチベーションが持続しません。本記事では納棺師の給料を紹介し、将来性やキャリアアップの方法について解説します。

納棺師の給料について
納棺師の給料には、ほかの職業にない特徴があります。それが以下の2点です。
・地域によって給料に差がある
・葬儀会社かどうかによっても給料が変わる
地域によって給料に差がある
納棺師の給料は地域によって差があります。その理由は、地域・地方によって葬儀のスタイルや様式、規模などが異なるからです。例えば、神奈川県は火葬場が少なく、比較的小規模に執りおこなわれる傾向が強いといわれています。ほかにも、近畿地方では県独自の風習がいまだに根強く残っている地域があります。

このような違いがあるため、費用や手間がほかの地域より高くなってしまうケースがあるわけです。費用が高くなると、給料も上がりますし特別な手当てが付くことも珍しくありません。

ただし、地方は都市部に比べて葬儀の件数自体が少ない傾向にあります。そのため、給料水準はそこまで高くないといえるでしょう。

葬儀会社かどうかによっても給料が変わる
納棺師の給料は、就職先が「葬儀会社かどうか」によっても異なります。まず、納棺師の就職先はおもに2種類あります。
●葬儀会社
●納棺・湯灌専門の会社

納棺・湯灌専門の会社は、葬儀会社より給料が下がる可能性がある点に注意してください。その理由は、葬儀会社の下請けになるケースが多いからです。

葬儀を執りおこなう場合、遺族はまず葬儀会社に相談します。相談を受けた葬儀会社は、納棺や湯灌を納棺・湯灌専門の会社に依頼するのです。このような流れになっているため、納棺・湯灌専門の会社のほうが、基本的に給料が低くなる傾向にあります。

葬儀会社は給料が高い傾向にある一方で、さまざまな業務を担当しなければなりません。葬儀全般に携わるため、納棺作業だけでなく司会や誘導、受付等をおこなう必要があります。このように納棺師として活躍できる機会が少なくなってしまう点に気をつけましょう。

納棺師の平均給料・年収・初任給
続いて、納棺師の給料について以下の点を解説します。
・納棺師の平均給料
・納棺師の平均年収
・納棺師の平均初任給
納棺師の平均給料
厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』によると、納棺師の平均月給は28.1万円です。ただし、この数字は納棺師そのものの給料ではありません。葬儀屋を含む「その他のサービス職業従事者」の平均月給である点に注意してください。

納棺師そのものの給料は明らかにされていません。参考までに、東証スタンダード市場に上場している株式会社ケアサービスの場合、平均年収は約416万円※です。ただし、上述したとおり、納棺師の平均給料は地域や会社の形態によって異なります。

なお、厚生労働省年間賞与及びその他特別給与額は約48.4万円で、短時間労働者(パート・アルバイト)の場合の平均時給は約1,298円です。

※株式会社ケアサービスの有価証券報告書より

納棺師の平均年収
厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』によると、平均年収は386.1万円(平均年齢42.3歳)です。国税庁によると平均給与は461万円なので、納棺師の年収は「平均より少なめ」といえるでしょう。

ただ、大手の葬儀会社であれば、平均年収は500~600万円ほどになることもあります。例えば、公益社のブランドでおなじみの燦ホールディングスは、平均年間給与785万円※です。

管理職になれば1,000万円を超えることも少なくありません。もっとも、納棺師としての業務からは離れる可能性が高いでしょう。

※燦ホールディングスの有価証券報告書より

納棺師の平均初任給
納棺師の初任給は、約19万円~21万円程度です。経験者の場合は、約20万円~25万円になることが多いでしょう。

納棺師は、学歴や資格は必要ありません。そのため、葬儀会社などに就職してから技術を習得することになります。

納棺師の給料は将来上がる?現状と展望
納棺師を目指す方にとって気になるのが将来性でしょう。結論を言えば、納棺師の将来性に不安を感じることはありません。納棺師の仕事は人の手が必要不可欠な繊細な仕事であり、遺族の心情を理解して寄り添うことはAIなどの機械でなく人間にしかできないからです。

さらに、納棺師が属する葬祭業は成長性が高い産業とされています。国立社会保障・人口問題研究所が2017年に推計したところによると、2065年の日本は総人口が「8,808万人にまで減少する」とされています。つまり、今後数十年の間に3,000万件以上の葬儀がおこなわれると予想されるのです。

葬儀の需要を満たせるのは葬儀社だけなので、高い将来性が期待できます。実際に、「2040年の市場規模は、現在の約120%にまで高まる」と推測する専門家もいるほどです。納棺師の給料は地域や会社などによって異なるものの、市場規模が拡大すれば、給料アップにつながる可能性は高いといえるでしょう。

納棺師の給料を上げる方法
将来性はあるものの、納棺師の給料は2022年現在、高いとはいえません。ただ、工夫次第で給料は上げることができます。
・エンバーミングの知識や経験を身に付ける
・「おくりびとアカデミー」を利用する
・幅広い業務をこなせるように研鑽する
・給料の高い企業に転職する
ここでは上記3つを詳しく解説します。

エンバーミングの知識や経験を身に付ける
エンバーミングとは遺体を綺麗に保存したり整えたりする技術のことです。日本ではあまり馴染みがありませんが、近年、増加傾向にあります。

納棺師は、ご遺体を整えたり綺麗に棺に納めたりするのが仕事です。対してエンバーミングは、防腐処理を行ったり傷を修復したりするのです。費用もかなりの差があり、納棺師の納棺費用が約5,000円程度なのに対して、エンバーミングは15〜25万円が相場といわれています。

一方、エンバーミングは衛生学など高度な知識が必要です。本格的な知識を身に付けるためには、専門学校に通学しなければなりません。このように知識と経験を身に付けるのは大変ですが、大きな給料UPを目指せます。

「おくりびとアカデミー」を利用する
「おくりびとアカデミー」とは納棺師を育てるための学校です。修了者にはアカデミー認定の資格が付与され、納棺師になるための基礎的な知識と技術を習得できます。運営しているのは木村 光希氏という方で、一般社団法人日本納棺士技能協会の会長でもあります。

入学料などの費用は発生しますが、体系的な知識を身に付けることができるでしょう。高い知識があれば就職の際に有利ですし、キャリアアップにもつながります。

幅広い業務をこなせるように研鑽する
安易に転職を考えず、まずは一つの職場で幅広い業務をこなせるよう研鑽するのが大事です。納棺師は現場仕事になることも多く、経験が重視される世界だからです。

納棺師としての仕事だけじゃなく、司会や誘導、受付等さまざまな業務をこなせるように研鑽すれば、管理職などにステップアップして給料が高くなります。さまざまな業務を経験できれば、転職にも有利になりやすいでしょう。

給料の高い企業に転職する
知識や経験を身に付けたり自己研鑽したりしても給料が高くならない場合、転職するのも一つの選択肢です。今まで説明してきたとおり、納棺師は企業によって給料が大きく異なります。

ただ、いくら給料が良くても待遇や条件が良くなければ体を壊してしまいかねません。しっかりと人材募集の条件をチェックするのが大事です。給料とともに福利厚生や研修制度、昇給制度、社会保険、退職金制度、固定残業制度など、事前にチェックしておきましょう。


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給料の高い納棺師を目指すなら「葬祭ジョブ」
納棺師は遺族が故人と納得のいく形で別れるために必要な立派な仕事です。高い社会的な意義があるのは間違いありませんが、特別な資格などが必要なわけではないため、平均よりも給料は低い傾向にあります。

また、一般的な職業と異なる部分が多いため、仕事に関する理解などがないとなかなか就職・転職できません。そこでおすすめなのが「葬祭ジョブ」です。「葬祭ジョブ」は葬祭業界専門の転職サポートサイトで、キャリアアドバイザーが相談に乗ってくれます。無料で利用できるので、気になる方は気軽に登録してみてください。

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