今回は、「株式会社家族葬のファミーユ」で人材開発課として採用と定着支援を担うお二人、政田さんと小柳さんにお話を伺いました。現場で葬祭ディレクターとして経験を積んできたお二人は、現在、人と向き合う仕事を「採用の入口」から支えています。
採用と定着を経営戦略として捉え直す中で、人材開発課はどのような役割を担っているのか。
現場を知るからこそ見えてきた課題や、応募者一人ひとりと向き合う採用スタンスについて、率直に語っていただきました。
左:政田様 右:小柳様。どちらも葬祭ディレクターとして現場経験を積んでから現在の人材開発課へ。
――人材開発課のお二人は、葬祭ディレクター経験者とお伺いしました。まずは、お二人のご経歴から教えていただけますか。
政田:私は、29歳まで専業主婦として過ごしていたのですが、家事と育児中心の生活を送る中で、漠然と「このままではいけない」「社会との接点を持ちたい」と思うようになりました。
そんな時、大学時代の先輩から声をかけてもらって、内閣府の嘱託職員として働くことに。これが、私の遅咲きの社会人デビューです。
一年という短い期間でしたが、社会人の基礎も身についていない私にとっては、非常に多くの学びとなりました。 その後、「正社員として働く」ということに強くこだわるようになり、転職活動を開始しました。
――当初から葬祭業を希望していたのですか?
政田:初めはブライダル業界を志望していました。ただ、選考が進む中で、ふと「冠婚葬祭」という言葉がよぎったんです。
結婚は自分で選ぶけれど、別れは選べない。そう考えたとき、自分が進むべきは「葬祭」だと強く感じました。
調べていくうちに葬祭ディレクターという仕事の存在を知って、何が何でもなりたい!と思うようになりました。
三十歳・社会人経験ほぼ無しという状態で、転職活動には正直かなり苦労しましたが、 「人として成長したい」「自分で選んだ別れではなく、選ばざるを得なかった別れに向き合う人たちの力になりたい」という 私の想いを汲んで仲間に入れてくれたのが、家族葬のファミーユ(当時は株式会社エポック・ジャパン)です。
――ファミーユでは、女性初のディレクターとお聞きしました。やはり、大変なことも多かったのでは?
政田:現場での日々は、本当に濃かったですね。前例が無い分、自分の価値は結果で示していくしかなくて。「女性だから」「未経験だから」と言われないように、人一倍やるしかないという覚悟で現場に立っていました。
プレッシャーは正直ありました。でも、できることが一つずつ増えていく感覚と、お客様からいただける感謝の言葉が私に自信を与えてくれたので、これからもファミーユで働き続けたいと心から思うことができました。
――そんな現場での経験は、今の人材開発課での仕事にもつながっていますか?
政田:すごくつながっています。
現場での経験を通じて、お客様は「自分の話をちゃんと聞いてもらえた」「自分の気持ちをわかろうとしてくれた」と感じたときに心を開いてくださるんだと気づくことができました。
これは、人材開発課の立場として応募者や新入社員と向き合う時も同じで、私がかつてそうであったように、「この会社なら自分を受け止めてくれる」と相手に感じてもらえるかどうかが、その後の定着や成長に大きく関わってくると考えています。
――政田さん、ありがとうございました。
葬儀専門学校を卒業し、葬祭ディレクターと美容業界の人事を経験してから、家族葬のファミーユ人材開発課へ。
続いて、小柳さんのこれまでのご経歴を教えていただけますか。
小柳:私はもともと、葬祭ディレクターを養成する専門学校に通っていて、新卒で大手葬儀社に入社しました。
そこで約3年間葬祭ディレクターとして現場経験を積んだ後、美容業界に転身しました。
――業界ががらりと変わりましたね。何か理由があったのですか?
小柳:葬祭ディレクターは非常にやりがいのある仕事でしたが、「私って葬儀の仕事しか知らないんだ」となんだか不安になってしまって。やるなら二十代のうちだなと思ったので、自分の好きな分野でもある美容業界にチャレンジしました。
葬儀業界にはいずれ戻ってくるつもりだったので、ちょうどその時期に1級葬祭ディレクターの資格を取得できたのも決め手です。
美容クリニックのカウンセラーとして入職し、二年目からは本社に異動して面接官業務を担っていました。
「採用とは、人の人生の分岐点に関わる仕事なんだ」と感じ、それが採用の仕事に興味を持ったきっかけです。
その後、面接に限らず、「採用活動の全体を見渡し、その後の人材定着まで関わりたい」と考えるようになりました。葬祭業界に戻ることと、採用全体に携わることを目標に、二度目の転職を決意しました。
――それで、葬祭業界に戻ってきたんですね。現在は人材開発課として、どんなスタンスで採用と向き合っていますか?
小柳:私は政田のように高い理想があったわけではなく、「長く安定して働けて、ある程度の給与も担保されているから」という打算でこの業界を選んだ経緯があります。
だからこそ、転職がカジュアル化している昨今でも、求職者側の目線に立ちやすいのかなと思っています。
興味を持った理由は「なんとなく」でも良くて、でも、決してメジャーではない葬儀業界に「なんとなく」興味を持った背景には、きっと自分でも気づけていない価値観や思考の軸があるんじゃないかと。
そんな言語化されていない動機を、選考を通じて見つけて欲しいなと思っています。
人材開発課担当者として、応募者にとって、「この人には正直に話してもいい」「分からないって言っても大丈夫」 そう思ってもらえる存在でありたいですね。
――小柳さん、ありがとうございました。
採用と定着を経営戦略として捉え直す中で、人材開発課はどのような役割を担っているのか。
現場を知るからこそ見えてきた課題や、応募者一人ひとりと向き合う採用スタンスについて、率直に語っていただきました。

株式会社家族葬のファミーユ
戦略推進本部 営業企画部 人材開発課 課長 政田 礼美(まさだ あやみ)さん
2010年5月入社。
行政機関での勤務を経て葬祭業界へ。
同社では女性初の葬祭ディレクターとして現場経験を積んだ後、現在は人材開発課にて採用・定着支援を担当。
現場視点を活かし、人材確保を経営戦略の一環として推進している。
戦略推進本部 営業企画部 人材開発課 課長 政田 礼美(まさだ あやみ)さん
2010年5月入社。
行政機関での勤務を経て葬祭業界へ。
同社では女性初の葬祭ディレクターとして現場経験を積んだ後、現在は人材開発課にて採用・定着支援を担当。
現場視点を活かし、人材確保を経営戦略の一環として推進している。

株式会社家族葬のファミーユ
戦略推進本部 営業企画部 人材開発課 小柳 侑芽(こやなぎ ゆめ)さん
2024年6月入社。
葬儀の専門学校を卒業後、大手葬儀社にて現場経験を積む。
その後、美容業界で人事業務に携わったことをきっかけに採用の仕事に関心を深め、 現在は同社の人材開発課にて、主に採用業務を担当している。
戦略推進本部 営業企画部 人材開発課 小柳 侑芽(こやなぎ ゆめ)さん
2024年6月入社。
葬儀の専門学校を卒業後、大手葬儀社にて現場経験を積む。
その後、美容業界で人事業務に携わったことをきっかけに採用の仕事に関心を深め、 現在は同社の人材開発課にて、主に採用業務を担当している。
異色のキャリアを重ねてディレクターへ。「選べる幸せ」より、「選べない別れ」に向き合う仕事へ
左:政田様 右:小柳様。どちらも葬祭ディレクターとして現場経験を積んでから現在の人材開発課へ。
政田:私は、29歳まで専業主婦として過ごしていたのですが、家事と育児中心の生活を送る中で、漠然と「このままではいけない」「社会との接点を持ちたい」と思うようになりました。
そんな時、大学時代の先輩から声をかけてもらって、内閣府の嘱託職員として働くことに。これが、私の遅咲きの社会人デビューです。
一年という短い期間でしたが、社会人の基礎も身についていない私にとっては、非常に多くの学びとなりました。 その後、「正社員として働く」ということに強くこだわるようになり、転職活動を開始しました。
――当初から葬祭業を希望していたのですか?
政田:初めはブライダル業界を志望していました。ただ、選考が進む中で、ふと「冠婚葬祭」という言葉がよぎったんです。
結婚は自分で選ぶけれど、別れは選べない。そう考えたとき、自分が進むべきは「葬祭」だと強く感じました。
調べていくうちに葬祭ディレクターという仕事の存在を知って、何が何でもなりたい!と思うようになりました。
三十歳・社会人経験ほぼ無しという状態で、転職活動には正直かなり苦労しましたが、 「人として成長したい」「自分で選んだ別れではなく、選ばざるを得なかった別れに向き合う人たちの力になりたい」という 私の想いを汲んで仲間に入れてくれたのが、家族葬のファミーユ(当時は株式会社エポック・ジャパン)です。
――ファミーユでは、女性初のディレクターとお聞きしました。やはり、大変なことも多かったのでは?
政田:現場での日々は、本当に濃かったですね。前例が無い分、自分の価値は結果で示していくしかなくて。「女性だから」「未経験だから」と言われないように、人一倍やるしかないという覚悟で現場に立っていました。
プレッシャーは正直ありました。でも、できることが一つずつ増えていく感覚と、お客様からいただける感謝の言葉が私に自信を与えてくれたので、これからもファミーユで働き続けたいと心から思うことができました。
――そんな現場での経験は、今の人材開発課での仕事にもつながっていますか?
政田:すごくつながっています。
現場での経験を通じて、お客様は「自分の話をちゃんと聞いてもらえた」「自分の気持ちをわかろうとしてくれた」と感じたときに心を開いてくださるんだと気づくことができました。
これは、人材開発課の立場として応募者や新入社員と向き合う時も同じで、私がかつてそうであったように、「この会社なら自分を受け止めてくれる」と相手に感じてもらえるかどうかが、その後の定着や成長に大きく関わってくると考えています。
――政田さん、ありがとうございました。
葬儀の現場から人事へ。遠回りがつながった小柳さんのキャリア。
葬儀専門学校を卒業し、葬祭ディレクターと美容業界の人事を経験してから、家族葬のファミーユ人材開発課へ。
小柳:私はもともと、葬祭ディレクターを養成する専門学校に通っていて、新卒で大手葬儀社に入社しました。
そこで約3年間葬祭ディレクターとして現場経験を積んだ後、美容業界に転身しました。
――業界ががらりと変わりましたね。何か理由があったのですか?
小柳:葬祭ディレクターは非常にやりがいのある仕事でしたが、「私って葬儀の仕事しか知らないんだ」となんだか不安になってしまって。やるなら二十代のうちだなと思ったので、自分の好きな分野でもある美容業界にチャレンジしました。
葬儀業界にはいずれ戻ってくるつもりだったので、ちょうどその時期に1級葬祭ディレクターの資格を取得できたのも決め手です。
美容クリニックのカウンセラーとして入職し、二年目からは本社に異動して面接官業務を担っていました。
「採用とは、人の人生の分岐点に関わる仕事なんだ」と感じ、それが採用の仕事に興味を持ったきっかけです。
その後、面接に限らず、「採用活動の全体を見渡し、その後の人材定着まで関わりたい」と考えるようになりました。葬祭業界に戻ることと、採用全体に携わることを目標に、二度目の転職を決意しました。
――それで、葬祭業界に戻ってきたんですね。現在は人材開発課として、どんなスタンスで採用と向き合っていますか?
小柳:私は政田のように高い理想があったわけではなく、「長く安定して働けて、ある程度の給与も担保されているから」という打算でこの業界を選んだ経緯があります。
だからこそ、転職がカジュアル化している昨今でも、求職者側の目線に立ちやすいのかなと思っています。
興味を持った理由は「なんとなく」でも良くて、でも、決してメジャーではない葬儀業界に「なんとなく」興味を持った背景には、きっと自分でも気づけていない価値観や思考の軸があるんじゃないかと。
そんな言語化されていない動機を、選考を通じて見つけて欲しいなと思っています。
人材開発課担当者として、応募者にとって、「この人には正直に話してもいい」「分からないって言っても大丈夫」 そう思ってもらえる存在でありたいですね。
――小柳さん、ありがとうございました。
>>インタビュー後半は、「未経験8割」の組織で選考時に見ているポイントや、
現場で活躍する“ハイパフォーマー”の共通点について詳しく伺いました。
現場で活躍する“ハイパフォーマー”の共通点について詳しく伺いました。













