今回は、株式会社八光殿に新卒入社された門田さんにインタビューをさせていただきました。
何故就職先として葬祭業界を選んだのか？実際に働いてみた感想は？そしてこれから目指したい社会人像は？など、たくさんのご質問にお答えいただきました。

新卒から葬儀業界へ！門田さんの就活と入社の決め手とは

今日はよろしくお願いします。
早速ですが、門田さんは2022年に新卒で株式会社八光殿に入社されたそうですね。葬儀業界に挑戦された経緯を教えていただけますか。
門田：実は就職活動を始めたころは、葬儀業界に挑戦することは考えておらず、事務職として働きたいと思っていました。
ただ就職活動を進めていくうちに、少しずつ自分は本当に事務職をやりたいのか？と悩み始めてしまったんです。

そこで、様々な職種や業界に目を向けてみようと考えて、新卒就活生向けの合同説明会に参加することにしました。その時に会場で声をかけて下さったのが八光殿の社員の方でした。

その時、私は大学の制服を着ていて、付けていた校章を見て声をかけて下さったんです。
校章なんてそんなに目立つものではありませんから、こんな些細なところまで見て下さる方がいるんだ、というのがその時すごく嬉しく感じました。

その場では少ししかお話ができなかったので、もう少し詳しくお話を聞いてみたいと思い、インターンシップに参加させていただくことを決めました。

そのインターンは体験型だったので、実際の葬儀に携わるお仕事を見ることができ、働き始めた際の自分を具体的にイメージすることができました。

また、先輩社員との座談会も用意されており、本当に色々なことを質問させていただいたのですが、全ての質問に丁寧に答えていただけたのは特に印象に残っています。

さらに帰り際にはお手紙をいただいたり、今まで参加した他社のインターンシップの待遇とは違うように感じることが多く、私もこんな人達がいる会社で働きたいと思い、入社する運びとなりました。

そうだったんですね。
ちなみに、葬儀のお仕事に就きたいとお話された時、ご家族や周囲の方からは反対されましたか。
門田：両親は、就職活動に関しては私に一任してくれていたため、特に口出しされたり反対されることはありませんでした。
とはいえ、内定をいくつかの会社から頂いた段階で、こういう業界で迷っているという話をした時には、どうなんだろう？という顔は少しされましたね。

ただ「人間的にすごく成長できそうな会社だね」とも言ってもらえたので、その一言にも背中を押してもらって、入社を決めることができたと感じています。

ご家族も、最初は多少の戸惑いや驚きがあったけれど、ご理解も大きかったという事ですね。
門田：はい、まさか葬祭業の企業を見ているとは思っていなかったようです。
それに、事前に事務職を希望していると話していたこともあって、急にすごい方向に転換したな、とびっくりさせてしまったかもしれません。

実は、内定を頂いたサービス業の会社は八光殿だけでした。ですから、八光殿に行くか、他業界の事務職に行くかといった二択で悩んでいましたね。

新卒でどんな会社に入社するのか、皆さんとても悩まれますよね。
門田さんもかなり悩まれたとは思いますが、最終的な決め手はなんだったんですか。
門田：そうですね、実際に複数の内定を頂き、入社する会社を決める段階で本当に悩みました。何人かの友人には、こういう会社なんだけどどう思う？と相談もしました。

その時に、いくつかの候補があって、この会社で悩んでいると話をすると、「八光殿に行きたいように感じる」と言ってくれた友人や、「私の性格的に八光殿が合ってるんじゃないか」と言ってくれる友人が多かったのは一つの決め手になった気がします。

門田さんのお人柄のたまものだと思いますが、ご家族やご友人の理解や後押しがあってのご縁だったわけですね。
門田：そうですね、入社までに親身になって相談を聞いてくれる家族や友人に背中を押してもらったと思います。

先ほど性格についてお話がありましたが、周りからはどのような性格だと言われますか。
門田：当初は事務職を希望していたんですが、友人にはパソコンにずっと向き合う仕事は合わないんじゃないかと言われていました。周りの人とコミュニケーションを取るのが割と好きな方だったので、友人や家族もそういった性格を感じていたのかもしれません。
結果的に人と関わりの持てる今の仕事を選んで良かったと思います。

ありがとうございます。

入社前後でギャップはあった？門田さんの場合

では続いて今の状況について伺いたいのですが、入社前後で感じたギャップや気づきなどはありますか。
門田：もともと葬儀業界を志していたわけではなかったからこそ、大きなギャップは感じませんでした。ただ、業務の幅の広さには驚かされましたね。

私は大学時代に心理学を専攻していたため、ご遺族様のお話を聞いたりする際に、そこで学んだことが生かせるかな、と考えていました。

ところが、当たり前のことではありますが、例えば式進行を行う上で司会をしたり、様々なモノやコトの手配、メンテナンスなどもあるので、ただご遺族様のお話を聞いているだけでは成り立たない仕事だなと、改めて実感しています。

思っていたよりも業務の幅が広かったんですね。
門田：そうですね、一口に葬儀のお仕事といっても色々あるんだな、やることがいっぱいあるんだと知れたのは発見でした。

私は学生時代から、何となく心の片隅で心理学が生かせる仕事に就けたらいいなとも思っていたので、そういった面では就職活動をする中でだんだんとピースがはまっていって、八光殿への入社を決めるに至ったようにも感じます。
人と関われて、心理学も将来的に生かすことができるかもしれませんから、私向きのお仕事だったと思いますね。

入社前後でギャップは感じなかったという事ですが、社内の雰囲気はどうですか。
インターンシップの時と実際に社員になってから感じる空気感で違いはありましたか。
門田：そうですね、入社前は漠然と葬儀業界に対して暗いイメージがありましたが、実際には業務に関わるとき以外は笑顔も多く、とても賑やかなんですよ。社員みんながメリハリをつけて行動されています。
笑顔と真剣なところを使い分けられる先輩達なんだな、ということは入社してから強く感じています。

また、インターンシップの時に近い雰囲気は、休憩時間に感じられるので、個人的には会社の一員として馴染みやすい環境だったと思います。

ありがとうございます。

今まさに成長中！新卒入社後の研修とは？

続いては、近況についてお伺いします。
今は、お一人でどれくらい業務を進められるようになりましたか。
門田：2022年の10月からマンツーマン研修がスタートして、小さな式場でマイクを使わずに行う司会や、ご家族やお寺さんとの打ち合わせには参加させていただいています。
先輩方に確認しつつではありますが、一人で進められるようになってきました。
また、火葬場にも一人でご遺族様に同行させていただいています。

ですが、まだマイクを使っての進行ができていないので、今後一人で対応できるように頑張りたいと思っています。

そうなんですね。
初めて司会をされた時は緊張しなかったですか。
門田：緊張しましたよ。
もともと緊張しやすい性格なので、初めてマイクを持った時や人前で何かをする時にはどうしても固くなってしまいます。

ただ、少しずつお葬式に詳しくなり、知識が増えてきたおかげで、最近はお客様の前でもきちんと対応ができるようになってきたと思います。

すごいですね。
実際に今伺ったような業務を一人でやり始めてどれくらいになりましたか。
門田：10月の中旬頃には一人で対応させていただく業務が増えてきました。ですからもう一か月くらい経ちましたね。

一か月という短い期間ですが、ご自身でも手ごたえを感じられるくらい成長されたんですね。成長スピードがとても速いと思いますが、新しい業務に挑戦される際、心がけていることはありますか。
門田：私は、事前にこの動作の後にはこれをする、ということが分かっていないと動けないタイプなんです。ですから、きちんとこれをこうして、次はこうして、と予め手順を確認して、上司にもチェックしてもらってから実演するようにしています。
事前にチェックしていただく段階で、間違っていれば先に指摘していただけるので、その一連の流れが成長に繋がっていると感じますね。
準備ができていないものに関しては、事前に練習時間が欲しいですと上司に伝えて時間を頂くようにしています。

素晴らしいですね、そういったやり方は、業務を行う中で自然と身に付いたのでしょうか。
門田：そうですね、もともとの性格が影響していると思いますが、同期は私と同じように準備に時間をかける人が多い印象ですね。真面目なタイプが多いので、同期に影響されたところもあるかもしれません。

そうなんですね。
研修中に先輩や上司から言われたことで、印象に残っていることはありますか。
門田：頭に強く残っているのは「お客様は練習台じゃない」という言葉です。
私は研修中ですが、お客様はやり直しのできない葬儀を依頼して下さっているわけですから、もしも失敗したらお客様にとってはそれきりになってしまいます。

それは絶対に防がないといけませんから、その時にできることを最大限発揮できるように、またどんなことにも対応できるように、引き出しを増やしていくことが重要になってきます。

私にとっては、そういった心構えを持つきっかけになったとても大切な言葉です。

ありがとうございます。

特に大きな同期の存在。気になる社内交流について聞く

続いては社内交流についてです。
コロナ禍で難しい部分も多いとは思いますが、お昼休憩の時など、他の社員さんや先輩との交流はありますか。
門田：先輩方とも少人数でご飯に行かせていただいたり、お昼ご飯を一緒に食べたり、そういう時によくお話をさせていただいていますね。
同期が12人いるんですが、みんなで交流を深めたいということで、お花見やBBQを企画して、みんなで集まったりしていました。

特に同期の存在はとても大きいです。
入社してからの2か月間は、12人全員が一緒に研修を受けていたのに、6月からはそれぞれの研修プログラムに進むため、一緒に研修を受けるメンバーが半分になりました。10月にはさらに減って2人だけになってしまったので、一緒にいる同期がどんどん減るにつれて、みんなの状況が分からなくなってしまってとても寂しいですね。
お互い遠くで頑張っているんだなぁと、恋しく思ってしまいます。

ただ、離れ離れになってしまって寂しい気持ちと同時に、たまに他の会館で会ったりすると、みんな頑張っていることも分かるので、負けていられないと思うことも多いです。
取り組んでいる内容を聞くと、まだ私ができていない業務だったりするので、そういう話を聞くと、私も練習しないと！と良い刺激をもらったりしますね。

とても素敵です。お互い切磋琢磨しあえる関係なんですね。
門田：そうですね、同期や先輩と仲良くさせていただいて、普段のお話でコミュニケーションもしっかりとらせていただいています。ですから、一緒に仕事を頑張る仲間がいるということが、大きな支えになっています。

葬祭ディレクターとして、社会人として、これからの目標について聞く

沢山の先輩方と交流をする研修制度だというお話を伺っていますが、目標にされている先輩はおられますか。
門田：ひとつ上の先輩なんですが、6月から実際に会館で働き始めた際に、一番近くにいて下さった方が目標です。年齢が近いだけでなく、実は出身大学も同じだったんですよ。

学部は違いましたが、学校が同じというだけでとても身近に感じました。
また、1年しか経験の差がないのに、こんな風にお仕事ができるんだ！とも驚きました。
その方は所作もとてもきれいなので、そういったところも目指したいと思う理由のひとつです。

また、イレギュラーな対応が必要となった時でも、落ち着いて対応をされているところがすごいと思います。先輩のようにお客様の前で動揺する姿を見せずにいられれば、きっとお客様にとっても信頼できる人だと感じていただけると思うんです。

どっしり構えておられる先輩がいると、一緒に働いていて安心感もありますよね。 今後、葬儀のプロとしてどんな人間になっていきたいですか。
門田：今はまだ教えていただく立場なので、まずは今年度中に独立して、一人で司会者としてお通夜、ご葬儀通して滞りなく進められるようになるのが目標です。

また、今後もう少しすると後輩が入社してきて教える立場になりますが、後輩から質問された時に、あやふやな回答をしたくないと思っています。 ですから、今のうちから疑問に思うことをひとつひとつ解消して、様々なことに対して理解を深め、しっかりと質問に答えられるようになっていたいと思います。

素晴らしいですね。
後輩を指導する立場になったら、一番伝えたいと考えていることはありますか。
門田：なにより嘘をつかない、素直さを大切にしてほしいという事を伝えたいです。
今、私を指導してくれている上司にも言われたことなのですが、嘘の報告や、少しでも違う報告をしてしまうと、その後の対応に違いが出てきてしまいます。

ですから、もしも失敗をしたとしても、その事実をありのまま話してほしいですね。
誰しも失敗はしてしまうものです。だからこそ、嘘をつく人にはなってほしくないと思います。

ありがとうございます。
では最後に、今後葬儀業界に挑戦したいと考えている人たちに一言メッセージを頂けますか。
門田：私も、最初から葬儀業界を志望していたわけではありませんでしたが、八光殿には困った時に助けてくれる人や、尊敬できる人柄の方がたくさんおられます。そういう方々と葬儀を作り上げていくやりがいのあるお仕事です。

葬儀は一人で作ることはできません。沢山の人と関わりを深め、協力し合えるのが大きなやりがいの一つです。
ですから、今後入ってこられる方とも協力してお仕事が出来たら嬉しいです。