今回は代表の西川様のインタビューに続き、株式会社八光殿に入社して14年目を迎えた上田様にお話を伺いました。上田様はお葬式の現場で豊富な経験を積まれた後、2024年10月から人財育成課に異動され、現在は次世代ボードメンバーの一員としても活躍されています。
次世代ボードメンバー研修に参加したことによりご自身に起きた変化や、人財育成課での取り組みなど、多岐にわたる内容を語ってくださいました。
ティアさんと経営統合（M＆A）したことで、上田さんにとって変化はありましたか。
上田：特に大きな変化は感じていません。一緒に働く仲間や八光殿という会社が好きなので、親会社が変わっても自分たちのやるべきことは変わらないと思っています。もしやり方が変わったとしても、それに合わせて新たな形を作っていけば良いですしね。
お話を伺っていると、人を大切にする八光殿の考えが、上田様ご自身にも根付いていると感じます。その「人が好き」「八光殿が好き」という思いは、入社当時からあったのですか。
上田：そうですね。最初の説明会の時から感じていました。当時、特にやりたいこともなく、葬祭業界を志望していたわけでもありませんでした。ただ、人の話を聞くことが好きで、いろいろな会社の説明会に積極的に参加していたんです。その中で八光殿の説明会に参加し、前社長の話や会社の雰囲気に触れ「ここで働けば自分は成長できるかもしれない」と思ったのがきっかけです。
では、葬祭業界を選んだというよりは、八光殿を選んだということですね。
上田：その通りです。仕事の内容というよりも、「自分が成長できる会社で働きたい」という思いが強かったですね。結果的にその選択が葬祭業界だっただけで、決め手は八光殿の人たちでした。特に説明会での前社長の話や、その場で接した社員の方々から感じた手厚さや温かさが印象的で「この人たちと働きたい」と思ったのを覚えています。
新卒で葬祭業界に入る選択肢は少ないかと思いますが、入社の前後でギャップはありましたか。
上田：選択肢として考えていなかったからこそ、入社前後で大きなギャップは感じませんでした。前社長からも「知識はいらない。（学生である3月末まで）たくさん遊んでたくさん経験して来てくれれば4月から一から教える」と言われていたので、むしろ安心して飛び込めました。
ただ、実際の仕事を通じて本当に人に寄り添うことが大事な仕事なのだと実感しました。大切な人を亡くしたばかりの方の気持ちが解るなんて言ったら安易な印象になってしまいますが、それでも寄り添い、少しでも明日への一歩を踏み出せるようにサポートする使命を強く感じましたね。
上田様は「この会社が好き」と何度もおっしゃっていますが、これから八光殿に入る方に魅力を伝えるとしたらどんなことを伝えたいですか。
上田：単純に温かくて寄り添ってくれる人が多いことが一番の魅力だと思います。それは仕事を通じて人に寄り添うマインドを持っている人が多いため、社員同士も心を配りながら、支え合いながら働けるのだと思います。
また、西川が代表になってからは、目に見えるステップアップの機会や成長するための環境が整備されてきました。会社は環境や考え方を提供しますが、それを活かすのは自分次第。数年後の自分を見据えた成長を求められる点は厳しさもありますが、社会に通用する人財を育てようという姿勢に私は魅力を感じています。
ありがとうございます。
上田：抽象的になってしまうかもしれませんが、「小さくまとまらないでほしい」という思いが前提にあります。お葬式技術の土台には、人間力や社会人力があると考えているからです。
お葬式の現場では、お客様から多くの学びを得られる機会があり、それは技術を超えて人としての広がりや度量を育む経験になります。お葬式という仕事は、「社会人として」だけにとどまらず、「人間として」成長できる場だと考えています。
人財育成課ではこうした考えのもと、技術だけでなく広い視野を持ち、社会に貢献できる人財を育てることを目指しています。例えば新入社員向けには、1人でお葬式の担当ができるまでに、お葬式の基礎知識習得や技術向上のみでなく人間力を磨くことを目的とした研修を2000時間（約1年）以上かけて実施しており、同様に若手社員向けにも葬儀技術の向上に限らない社会人基礎力アップにまつわる研修を定期的に行っています。
また、今後の取り組みでもありますが、3年目から5年目くらいの社員に対して、より責任のある役割を担ってもらう機会を作りたいとも思っています。役職や立場を明確にすることで成長のきっかけになりますし、それが将来のキャリアビジョンにも繋がると考えています。
それは、必ずしも主任や係長といった一般的な役職である必要はなく、その人に合った責任や役割を持たせることで、目標を明確にし、モチベーションを高められる環境に繋がると考えています。
あとは、人財の定着や早期フォローを目的とした動きですね。
具体的には？
上田：人財育成課は「その人のやりがいを大切にし、その人にしっかり向き合う」という姿勢を常に持ちたいと考えています。誰もが時には躓いたり、人に話を聞いてほしい時はありますよね。そんな時、相談相手の一人として私たち人財育成課が選ばれる存在であれたらいいなと考えています。
その一環として、まずはさまざまな社員と積極的にコミュニケーションをとるようにしています。面談というほど大げさなものではなく「最近どう？」という感じで話をすることが中心です。そこから、意外と核心的な話が出たり「実はこんなことで悩んでいます」という相談があったりすることもあります。
代表の西川もよく「治療ではなく予防を」と話します。問題が深刻化する前に、社員とコミュニケーションを取ることで小さな悩みや不安を解消する。これにより、心の負担が軽くなったり救われたりする人がいるかもしれません。それが目に見える結果として表れることは少ないかもしれませんが、コップの水が溢れる前に解決できることがあるのなら、人財育成課の存在価値はあるのだと思います。
そのようなスタンスで社員とコミュニケーションを取っていて、社員からの反応はいかがですか。
上田：予防の取り組みは目に見えにくいものですが「話を聞いてもらえて救われました」と言っていただけたときはとても励みになります。
そういったフィードバックがあると嬉しいですね。
上田：そうですね。ただ、フィードバックがあるかどうかよりも、社員が困ったときに頼れる選択肢の一つとして私たちを思い出してくれれば十分だと思っています。「直属の上司や同期だけでなく、人財育成課にも話をしてみようかな」と思える存在でありたいです。
そもそも成果が目に見える形で出ない方が、社員が問題なく過ごせている証拠かもしれませんしね。
中堅層に対しては、どのような取り組みをされていますか。
上田：実はそこが現在の課題の一つです。私は今年の10月に異動してきたばかりなので、現状を精査している段階ですが、中堅層の社員に対する具体的な取り組みは、まだ十分とは言えません。ただ、人財育成課は新入社員だけでなく、全社的に関わるべき部署だと考えていますので、これからは中堅層のキャリア形成や育成にもより注力していきたいです。
上田：優秀な方が本当に多いので、これまでは受け入れや研修において大きな問題になったことはなかったと思います。ただ、中途採用者向けの研修体制が十分に整っていなかったのも事実です。
ですから、今年10月に私が異動してからは、中途採用者に対しても研修期間を設けるようにし、スムーズに馴染めるようサポートを始めています。特に、受け入れる側の意識やマインドを変えていくことも大切だと考えています。
具体的にはどのような研修ですか。
人財育成課による社員研修風景。
上田：具体的には3日間の研修を実施しています。当然、お葬式の技術や経験は豊富な方がほとんどですから、3日間の中では会社の就業規則や八光殿のマナー、独自の葬式の流れについての説明を行います。
また、各会館を回りながらスタッフを紹介し、現場とつながるきっかけを作るようにします。これによって初動のサポートをしっかり行いたいと考えています。
中途入社で馴染みやすいのはどんな人ですか。
上田：中途に限らず、やはり素直で謙虚で優しい方、そして新しい挑戦を楽しめる方ですね。技術よりも人柄を重視しています。お葬式の技術は後から身につけられるので、まずはお人柄が大切だと思っています。
話が変わります。西川社長からも「働きがいより生きがいを大切に」という話はよく出ますが、上田さんの生きがいはどんなものですか。
上田：今は家族が一番の生きがいですね。結婚して5歳と3歳の子供がいますので、子どもと遊んだり、家族と過ごす時間が本当に大切です。
そのあたりのバランスを取りながら働けていますか。
上田：とても働きやすい環境です。運動会や発表会など、行事には希望休を出してしっかり参加しています。今いる社員も、みんなそうやって家族との時間を大切にしながら働いています。
上田：たくさん挑戦して、たくさん経験してほしいです。今しか聞けない話や、今しかできないことがたくさんあります。就活では自分の強みにフォーカスしがちですが、この機会に自分の弱みにも目を向けてみてほしいです。弱みを理解することで新たな気づきが得られ、それが強みをさらに伸ばすきっかけにもなると思います。固定観念にとらわれず、さまざまなことに挑戦してほしいですね。
そういった挑戦や経験ができる土壌が八光殿にはあるということですね。
上田：そうですね。お葬式を通じて多くの学びや成長の場がありますが、最終的には自分自身がどう考え、どう一歩を踏み出すかで人生は大きく変わると思います。閉鎖的にならず、広い視野を持ちながら前向きにチャレンジしてほしいです。
新卒者に限らず、もしご縁があって入社してくださる方がいれば、他社で得た知識や新しい視点をどんどん発信して、前向きな議論ができる仲間として一緒に働きたいですね。
ありがとうございました。
次世代ボードメンバー研修に参加したことによりご自身に起きた変化や、人財育成課での取り組みなど、多岐にわたる内容を語ってくださいました。
株式会社八光殿
人財育成課 人財育成係 課長：上田 尚哉さん
2010年新卒で八光殿に入社。お葬式の現場経験を14年間積み、2024年10月より人財育成課に配属。次世代ボードメンバーとしても若手育成や全社的な人材支援に尽力している。
人財育成課 人財育成係 課長：上田 尚哉さん
2010年新卒で八光殿に入社。お葬式の現場経験を14年間積み、2024年10月より人財育成課に配属。次世代ボードメンバーとしても若手育成や全社的な人材支援に尽力している。
葬祭業界ではなく八光殿を選んだ理由。上田さんのキャリアの原点とは？
上田：特に大きな変化は感じていません。一緒に働く仲間や八光殿という会社が好きなので、親会社が変わっても自分たちのやるべきことは変わらないと思っています。もしやり方が変わったとしても、それに合わせて新たな形を作っていけば良いですしね。
お話を伺っていると、人を大切にする八光殿の考えが、上田様ご自身にも根付いていると感じます。その「人が好き」「八光殿が好き」という思いは、入社当時からあったのですか。
上田：そうですね。最初の説明会の時から感じていました。当時、特にやりたいこともなく、葬祭業界を志望していたわけでもありませんでした。ただ、人の話を聞くことが好きで、いろいろな会社の説明会に積極的に参加していたんです。その中で八光殿の説明会に参加し、前社長の話や会社の雰囲気に触れ「ここで働けば自分は成長できるかもしれない」と思ったのがきっかけです。
では、葬祭業界を選んだというよりは、八光殿を選んだということですね。
上田：その通りです。仕事の内容というよりも、「自分が成長できる会社で働きたい」という思いが強かったですね。結果的にその選択が葬祭業界だっただけで、決め手は八光殿の人たちでした。特に説明会での前社長の話や、その場で接した社員の方々から感じた手厚さや温かさが印象的で「この人たちと働きたい」と思ったのを覚えています。
新卒で葬祭業界に入る選択肢は少ないかと思いますが、入社の前後でギャップはありましたか。
上田：選択肢として考えていなかったからこそ、入社前後で大きなギャップは感じませんでした。前社長からも「知識はいらない。（学生である3月末まで）たくさん遊んでたくさん経験して来てくれれば4月から一から教える」と言われていたので、むしろ安心して飛び込めました。
ただ、実際の仕事を通じて本当に人に寄り添うことが大事な仕事なのだと実感しました。大切な人を亡くしたばかりの方の気持ちが解るなんて言ったら安易な印象になってしまいますが、それでも寄り添い、少しでも明日への一歩を踏み出せるようにサポートする使命を強く感じましたね。
上田様は「この会社が好き」と何度もおっしゃっていますが、これから八光殿に入る方に魅力を伝えるとしたらどんなことを伝えたいですか。
上田：単純に温かくて寄り添ってくれる人が多いことが一番の魅力だと思います。それは仕事を通じて人に寄り添うマインドを持っている人が多いため、社員同士も心を配りながら、支え合いながら働けるのだと思います。
また、西川が代表になってからは、目に見えるステップアップの機会や成長するための環境が整備されてきました。会社は環境や考え方を提供しますが、それを活かすのは自分次第。数年後の自分を見据えた成長を求められる点は厳しさもありますが、社会に通用する人財を育てようという姿勢に私は魅力を感じています。
ありがとうございます。
「コップの水が溢れる前に」。社員に寄り添う人財育成課の役割。
次に、人財育成課の取り組みについてさらに詳しくお伺いしていきます。八光殿だけではなく「社会で通用する人財を育てる」という点で、どのような取り組みをされていますか。お葬式の現場では、お客様から多くの学びを得られる機会があり、それは技術を超えて人としての広がりや度量を育む経験になります。お葬式という仕事は、「社会人として」だけにとどまらず、「人間として」成長できる場だと考えています。
人財育成課ではこうした考えのもと、技術だけでなく広い視野を持ち、社会に貢献できる人財を育てることを目指しています。例えば新入社員向けには、1人でお葬式の担当ができるまでに、お葬式の基礎知識習得や技術向上のみでなく人間力を磨くことを目的とした研修を2000時間（約1年）以上かけて実施しており、同様に若手社員向けにも葬儀技術の向上に限らない社会人基礎力アップにまつわる研修を定期的に行っています。
また、今後の取り組みでもありますが、3年目から5年目くらいの社員に対して、より責任のある役割を担ってもらう機会を作りたいとも思っています。役職や立場を明確にすることで成長のきっかけになりますし、それが将来のキャリアビジョンにも繋がると考えています。
それは、必ずしも主任や係長といった一般的な役職である必要はなく、その人に合った責任や役割を持たせることで、目標を明確にし、モチベーションを高められる環境に繋がると考えています。
あとは、人財の定着や早期フォローを目的とした動きですね。
具体的には？
上田：人財育成課は「その人のやりがいを大切にし、その人にしっかり向き合う」という姿勢を常に持ちたいと考えています。誰もが時には躓いたり、人に話を聞いてほしい時はありますよね。そんな時、相談相手の一人として私たち人財育成課が選ばれる存在であれたらいいなと考えています。
代表の西川もよく「治療ではなく予防を」と話します。問題が深刻化する前に、社員とコミュニケーションを取ることで小さな悩みや不安を解消する。これにより、心の負担が軽くなったり救われたりする人がいるかもしれません。それが目に見える結果として表れることは少ないかもしれませんが、コップの水が溢れる前に解決できることがあるのなら、人財育成課の存在価値はあるのだと思います。
そのようなスタンスで社員とコミュニケーションを取っていて、社員からの反応はいかがですか。
上田：予防の取り組みは目に見えにくいものですが「話を聞いてもらえて救われました」と言っていただけたときはとても励みになります。
そういったフィードバックがあると嬉しいですね。
上田：そうですね。ただ、フィードバックがあるかどうかよりも、社員が困ったときに頼れる選択肢の一つとして私たちを思い出してくれれば十分だと思っています。「直属の上司や同期だけでなく、人財育成課にも話をしてみようかな」と思える存在でありたいです。
そもそも成果が目に見える形で出ない方が、社員が問題なく過ごせている証拠かもしれませんしね。
中堅層に対しては、どのような取り組みをされていますか。
上田：実はそこが現在の課題の一つです。私は今年の10月に異動してきたばかりなので、現状を精査している段階ですが、中堅層の社員に対する具体的な取り組みは、まだ十分とは言えません。ただ、人財育成課は新入社員だけでなく、全社的に関わるべき部署だと考えていますので、これからは中堅層のキャリア形成や育成にもより注力していきたいです。
3日間の研修でスムーズな馴染みを支援。中途入社者の初動をサポートしたい。
中途採用者への研修や受け入れ体制について教えてください。上田：優秀な方が本当に多いので、これまでは受け入れや研修において大きな問題になったことはなかったと思います。ただ、中途採用者向けの研修体制が十分に整っていなかったのも事実です。
ですから、今年10月に私が異動してからは、中途採用者に対しても研修期間を設けるようにし、スムーズに馴染めるようサポートを始めています。特に、受け入れる側の意識やマインドを変えていくことも大切だと考えています。
具体的にはどのような研修ですか。
人財育成課による社員研修風景。また、各会館を回りながらスタッフを紹介し、現場とつながるきっかけを作るようにします。これによって初動のサポートをしっかり行いたいと考えています。
中途入社で馴染みやすいのはどんな人ですか。
上田：中途に限らず、やはり素直で謙虚で優しい方、そして新しい挑戦を楽しめる方ですね。技術よりも人柄を重視しています。お葬式の技術は後から身につけられるので、まずはお人柄が大切だと思っています。
話が変わります。西川社長からも「働きがいより生きがいを大切に」という話はよく出ますが、上田さんの生きがいはどんなものですか。
上田：今は家族が一番の生きがいですね。結婚して5歳と3歳の子供がいますので、子どもと遊んだり、家族と過ごす時間が本当に大切です。
そのあたりのバランスを取りながら働けていますか。
上田：とても働きやすい環境です。運動会や発表会など、行事には希望休を出してしっかり参加しています。今いる社員も、みんなそうやって家族との時間を大切にしながら働いています。
広い視野と一歩踏み出す勇気を。
今後新卒採用にも携わっていくということで、新卒の就活生に一言いただけますか。そういった挑戦や経験ができる土壌が八光殿にはあるということですね。
上田：そうですね。お葬式を通じて多くの学びや成長の場がありますが、最終的には自分自身がどう考え、どう一歩を踏み出すかで人生は大きく変わると思います。閉鎖的にならず、広い視野を持ちながら前向きにチャレンジしてほしいです。
新卒者に限らず、もしご縁があって入社してくださる方がいれば、他社で得た知識や新しい視点をどんどん発信して、前向きな議論ができる仲間として一緒に働きたいですね。
ありがとうございました。
株式会社八光殿様の企業情報
■男女比 男女比＝5:5
■残業 月平均残業時間：30時間
■平均年齢 37歳
■有休消化率 平均取得日数：11.02日
■産休、育休実績の有無 産休・育休実績、復帰実績ともに有り（男女ともに有り）
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