インタビュー
掲載日:2022年7月1日
「紙の上の納棺式」を実際にやってみました。
先日のNK東日本のインタビューと研修会を見学させていただいた時、何度か話題になって気になっていた「紙の上の納棺式」。大森あきこさんの著書「最後に「ありがとう」と言えたなら」でもやり方がくわしく紹介されていましたので、私も挑戦してみました。貼るものは何でも良いとのことなので、個人的に好きな絵画の写真やお菓子の写真なども準備することにしました。
これだけだと寂しいので、かわいいお花の写真なども用意。
ところが意外とこの素材探しが難航。自分が好きな物って何だろう?大切にしているものって何だろう?改めて考えてみると、自分自身の好きなものほど、自分では把握できていないものなのかもしれません。
映画のポスターやCDジャケットから、好きなアーティストの写真をとってくるのも良さそうです。
好きなお菓子のパッケージがあれば、そのパッケージをそのまま貼るのも面白そうだな、と思いました。
今回はホームページ上に掲載する関係上、印刷が可能な無料の写真素材やパブリックドメインの絵画写真、自分で撮影した写真を印刷して使用しています。
この写真をそれぞれ貼る場所を考えながら、はさみやカッターナイフで切り取っていきます。個人的には細かな部分まで切り取れるので、カッターナイフの方が便利でした。
そういえば学生時代、美術の授業で「コラージュ」の製作がありました。
そのときは「写真を使うなら、細かい部分まで全部切り取って!」と先生に注意されたことを思い出しましたが、今回はもうちょっと肩の力を抜いてカットしています。
どの写真を見ても私が好きなものばかり。作業をしているうちに、気持ちもだんだん上向いてきます。
とりあえず切り抜けた写真たち。よく見ると白いフチが残っていますが、あまり厳密に切り取る必要はないとのこと。
もっと気楽に、ざっくりとフチを残して切っても良い仕上がりになるかもしれません。
今回A4のコピー用紙を準備し、一回り大きなボール紙に張り付けて台紙にしました。
早速メインにしたい一枚目を中心に貼って、まわりにどんどん貼りつけていきます!
今回のメインは我が家の愛犬。かわいい!と思いながら、ほかにも大好きなものを貼っていきます。
好きなものはいくつ貼ってもいいんじゃないかな、と思ったので、愛犬の写真をもう一個。さらにその後ろに、一度は実際に見に行きたいと夢に見ている大好きな絵画の写真も貼ってみます。
スキマが気になるのでお花を切って貼り付けたり、お菓子を追加したり。ちょっと足りないな、と思ったので更に印刷した写真も追加しました。
途中からは自分のセンスとの戦いが勃発。ちょっとずらしてみたり、足してみたり、引いてみたり…集中して作業をしていると、時間があっというまに過ぎてしまいます。
作業開始から1時間半後…ようやく完成しました!
ということで、これが私の「紙の上の納棺式」です。
想像よりも派手ですが、自分の大好きなペットや絵画やお菓子、お花に囲まれて、なかなか良い仕上がりになりました。
さいごに
一人で一枚作るのも良いですが、家族みんなでそれぞれ故人様の好きだったものを持ち寄って作っても楽しい時間になるのではないでしょうか。ご葬儀の前後に親族で行えば、きっと盛り上がる良いイベントにもなると思います。故人様が亡くなってすぐ作ることが難しいと感じる人もいるかもしれません。ですが、節目ごとに大切な人を良い思い出とともに思い出すことができる、素敵な取り組みであると感じました。
また実際に作ってみると、無心になって作業をすることが心を落ち着けるのにとても良い作用があると感じます。
自分の気持ちを整理することができるため、ご自身の好きなものをたくさん集めた自分だけの納棺式をやってみるのも大変おすすめです!