香川県は「後火葬」を基本とし、一部地域で「前火葬」を行います。特徴は「末期の水」。ご臨終に立ち会った際、湿らせた脱脂綿を故人の唇に当てる一般的儀式です。香川県では邪気を払う意味を込め、水に浸した樒の葉が使われます。地域によっては自宅葬で納棺をしません。祭壇前に故人を寝かせ通夜を行います。他にも宗波により「琴平町付近では葬儀を控える」という風習も残されているようです。これは金毘羅宮を穢さないという意識に基づきます。 平均葬儀費用は122.4万円で全国19位。飲食費や返礼品費、お墓購入費は平均をやや上回り、お布施費用は43位です。続いて遺品整理費5位、仏壇購入費9位であることから、故人への深い想いと敬愛を感じられるでしょう。 葬儀業を主業とする事業所は72か所。面積や人口比率から考えて、バランスのとれた現状といえます。四国の玄関口として交通アクセスも発展してきたので、就業しやすい環境も整えられているでしょう。