今回お話を伺ったのは、施行課の葬祭ディレクターとして日々現場に立つ岡本様。分業制の体制の中で葬儀を支える施行担当として、現場でどのようにご遺族様と向き合い、役割を果たしているのか。働き方の変化の中で感じたことや、現場で大切にしている姿勢について、率直に語ってもらいました。
岡本:主な業務は葬儀の司会進行と、ご遺族様のご案内です。それに付随して、役所への提出書類の確認や、死亡診断書など細かな手続き面のサポートも行っています。
表に見える部分だけではなくて、当日に向けて手配漏れがないかを確認したり、必要な準備がきちんと整っているかをチェックしたり、そういった裏側の業務も大事な仕事です。
ご遺族様と直接関わるのはどのタイミングになりますか。
岡本:ご遺族様としっかりお会いするのは、基本的には葬儀の当日になることが多いです。その場で司会進行をしながら、式全体が滞りなく進むように動いていくのが私たち施行課の役割です。
以前の職場と比べて、働き方の違いは感じましたか。
岡本:一番大きいのは、一貫担当制から分業制に変わったことですね。以前は一人の担当者が最初から最後までご遺族様と関わる体制だったので、お客様としても「この人に伝えれば全部わかる」という安心感があったと思います。私自身も、お客様と話した内容は全部自分の中に入っているので、そのままご案内につなげやすかったです。
それが分業制になると、複数の担当者が一つのご葬儀に関わることになるので、誰が何をお伝えしたのか、どこまで引き継がれているのかをしっかり把握しておく必要があります。
お客様に不安を感じさせないためにも、引き継ぎ内容を丁寧に確認し、しっかり共有していくことが大切になります。そういった点は、一貫担当制を経験してきた人ほど最初は戸惑いやすい部分かもしれません。
ただ、その一方で、施行担当として当日の業務に集中しやすい面もあります。一貫担当制だと、葬儀が終わったあともお客様から直接ご連絡をいただくことも多かったのですが、分業制を導入している当社の場合は、葬儀後の窓口が分かれているので、業務の切り替えはしやすいと感じています。
施行当日の体制についても教えてください。
岡本:当社は家族葬が中心なので、当日は基本的に2人、もしくは3人で担当することが多いです。
役割としては、ご遺族様とメインでお話しする担当が一人、司会進行をする担当が一人、あとはお花をお棺にお手向けする準備などをサポートするスタッフが入ることがあります。
ただ、この役割は固定ではなくて、その日のスケジュールによって変わります。今日は司会、別の日はご遺族様の対応、また別の日はサポートに回る、というように日ごとに違います。その割り振りはスケジュールを組む担当者が全体を見ながら決めています。
どの時間帯にどこで火葬があって、そこから次の会館までどれくらいで移動できるか、誰をどこに配置すれば無理がないか、そういうことを全部計算したうえで予定が組まれているので、現場から見るとかなり大変な仕事だと思います。こちらはそのスケジュールに沿って動いていく形ですが、現場でどうしても厳しい時は都度連絡して調整してもらうこともあります。
現場での働き方について、もう少し詳しく教えてください。
岡本:朝一番の火葬の予定が入ると、その時間に合わせて全体スケジュールを組む必要があるため、出勤時間が早くなる日もあります。また、現場も自宅から近い場所だけではなく、遠方へ向かうケースもありますので、日によっては早朝から動き出すこともありますね。
担当エリアについてはある程度決まっているのですが、人の配置状況によっては別エリアへ行くこともあります。しかも、エリアによってお別れの流れや末期の水を行うタイミングなど、細かい部分に違いがあるので、慣れるまでに私は少し苦労しました。
岡本:一番意識しているのは、ご遺族様の雰囲気を見ながら接し方を変えることです。
悲しみの深さはご遺族様ごとに違いますので、落ち着いていらっしゃる方もいれば、まだ気持ちの整理が全くできていない方もいます。
そのような状況で、こちらがどこまで踏み込んでいいのか、どれくらい事務的に進めた方がいいのかは、常にその場その場で判断しなければなりません。
あまり踏み込みすぎてもご負担になりますし、逆に距離を取りすぎると「事務的だった」と感じられてしまうこともあります。
そのような適切な距離感の見極めは、経験がものを言う部分でもあると思いますし、長くやっている方はやっぱり上手だなと感じます。
ご遺族様と接する中で、感情の部分で難しさを感じることはありますか。
岡本:そうですね。もちろん、ご遺族様の気持ちに触れて考えさせられる場面はありますが、基本的には仕事としてしっかり切り分けるようにしています。
そこで私が感情的になってしまうと、ご案内する側としては適切ではないと思っています。あくまで冷静に、必要なことを丁寧にしっかりお伝えすることが、ご遺族様にとって一番大切だと考えています。
岡本:前々職では葬儀の仕事をしていましたが、その後は建築営業の仕事を経験しました。営業職は自分で仕事を作っていく大変さがあって、それはそれで学びもありましたが、自分にはやはり葬祭の仕事の方が合っているのかなと感じました。
葬儀の仕事は、もちろん大変さもありますが、お客様からご連絡をいただいてから始まる仕事です。そこからしっかりご案内し、当日を無事に終えることが求められます。
自分で新しく案件を生み出し続ける営業とはまた違った働き方で、そこに改めてやりやすさを感じ、金宝堂に転職をしたという流れです。
そもそも前々職で葬祭業界を選んだ理由を教えてください。
岡本:もともとこの業界に入ったのは、正直、給与面に魅力を感じていたのもあります。
また、親戚が多くて、小さい頃から通夜や葬儀に参列する機会もあったので、仕事としてのイメージが何となく持てていた、という背景も影響しているかもしれません。
一般的なサービス業の方が取り組みやすいと感じる方もいると思いますが、実際には待遇や働き方との兼ね合いもありますし、自分にとって現実的な選択肢として葬祭業界があったという感じです。

株式会社金宝堂
施行課 岡本 悠矢(おかもと ゆうや)さん
新卒で葬祭ディレクターとしての経験を積んだ後、建築営業職を経て、再び葬祭業界へ。葬祭ジョブを利用して転職活動を成功。
現在は同社の施行課に所属し、葬儀当日の進行やご遺族様対応を担当している。分業制の現場の中で柔軟に役割を担いながら、安定した施行運営を支えている。
施行課 岡本 悠矢(おかもと ゆうや)さん
新卒で葬祭ディレクターとしての経験を積んだ後、建築営業職を経て、再び葬祭業界へ。葬祭ジョブを利用して転職活動を成功。
現在は同社の施行課に所属し、葬儀当日の進行やご遺族様対応を担当している。分業制の現場の中で柔軟に役割を担いながら、安定した施行運営を支えている。
施行課の仕事内容と、分業制ならではの働き方
まずは現在の仕事内容について教えてください。岡本:主な業務は葬儀の司会進行と、ご遺族様のご案内です。それに付随して、役所への提出書類の確認や、死亡診断書など細かな手続き面のサポートも行っています。
表に見える部分だけではなくて、当日に向けて手配漏れがないかを確認したり、必要な準備がきちんと整っているかをチェックしたり、そういった裏側の業務も大事な仕事です。
ご遺族様と直接関わるのはどのタイミングになりますか。
岡本:ご遺族様としっかりお会いするのは、基本的には葬儀の当日になることが多いです。その場で司会進行をしながら、式全体が滞りなく進むように動いていくのが私たち施行課の役割です。
以前の職場と比べて、働き方の違いは感じましたか。
岡本:一番大きいのは、一貫担当制から分業制に変わったことですね。以前は一人の担当者が最初から最後までご遺族様と関わる体制だったので、お客様としても「この人に伝えれば全部わかる」という安心感があったと思います。私自身も、お客様と話した内容は全部自分の中に入っているので、そのままご案内につなげやすかったです。
お客様に不安を感じさせないためにも、引き継ぎ内容を丁寧に確認し、しっかり共有していくことが大切になります。そういった点は、一貫担当制を経験してきた人ほど最初は戸惑いやすい部分かもしれません。
ただ、その一方で、施行担当として当日の業務に集中しやすい面もあります。一貫担当制だと、葬儀が終わったあともお客様から直接ご連絡をいただくことも多かったのですが、分業制を導入している当社の場合は、葬儀後の窓口が分かれているので、業務の切り替えはしやすいと感じています。
施行当日の体制についても教えてください。
岡本:当社は家族葬が中心なので、当日は基本的に2人、もしくは3人で担当することが多いです。
役割としては、ご遺族様とメインでお話しする担当が一人、司会進行をする担当が一人、あとはお花をお棺にお手向けする準備などをサポートするスタッフが入ることがあります。
ただ、この役割は固定ではなくて、その日のスケジュールによって変わります。今日は司会、別の日はご遺族様の対応、また別の日はサポートに回る、というように日ごとに違います。その割り振りはスケジュールを組む担当者が全体を見ながら決めています。
どの時間帯にどこで火葬があって、そこから次の会館までどれくらいで移動できるか、誰をどこに配置すれば無理がないか、そういうことを全部計算したうえで予定が組まれているので、現場から見るとかなり大変な仕事だと思います。こちらはそのスケジュールに沿って動いていく形ですが、現場でどうしても厳しい時は都度連絡して調整してもらうこともあります。
現場での働き方について、もう少し詳しく教えてください。
岡本:朝一番の火葬の予定が入ると、その時間に合わせて全体スケジュールを組む必要があるため、出勤時間が早くなる日もあります。また、現場も自宅から近い場所だけではなく、遠方へ向かうケースもありますので、日によっては早朝から動き出すこともありますね。
担当エリアについてはある程度決まっているのですが、人の配置状況によっては別エリアへ行くこともあります。しかも、エリアによってお別れの流れや末期の水を行うタイミングなど、細かい部分に違いがあるので、慣れるまでに私は少し苦労しました。
ご遺族様に合わせた接し方と、感情との向き合い方
ご遺族様への接し方で意識していることはありますか。岡本:一番意識しているのは、ご遺族様の雰囲気を見ながら接し方を変えることです。
悲しみの深さはご遺族様ごとに違いますので、落ち着いていらっしゃる方もいれば、まだ気持ちの整理が全くできていない方もいます。
そのような状況で、こちらがどこまで踏み込んでいいのか、どれくらい事務的に進めた方がいいのかは、常にその場その場で判断しなければなりません。
あまり踏み込みすぎてもご負担になりますし、逆に距離を取りすぎると「事務的だった」と感じられてしまうこともあります。
そのような適切な距離感の見極めは、経験がものを言う部分でもあると思いますし、長くやっている方はやっぱり上手だなと感じます。
岡本:そうですね。もちろん、ご遺族様の気持ちに触れて考えさせられる場面はありますが、基本的には仕事としてしっかり切り分けるようにしています。
そこで私が感情的になってしまうと、ご案内する側としては適切ではないと思っています。あくまで冷静に、必要なことを丁寧にしっかりお伝えすることが、ご遺族様にとって一番大切だと考えています。
異業種を経て実感した、葬祭業界で働く魅力
一度異業種を経験されたうえで、再び葬祭業界に戻られた理由は何だったのでしょうか。岡本:前々職では葬儀の仕事をしていましたが、その後は建築営業の仕事を経験しました。営業職は自分で仕事を作っていく大変さがあって、それはそれで学びもありましたが、自分にはやはり葬祭の仕事の方が合っているのかなと感じました。
葬儀の仕事は、もちろん大変さもありますが、お客様からご連絡をいただいてから始まる仕事です。そこからしっかりご案内し、当日を無事に終えることが求められます。
自分で新しく案件を生み出し続ける営業とはまた違った働き方で、そこに改めてやりやすさを感じ、金宝堂に転職をしたという流れです。
そもそも前々職で葬祭業界を選んだ理由を教えてください。
岡本:もともとこの業界に入ったのは、正直、給与面に魅力を感じていたのもあります。
また、親戚が多くて、小さい頃から通夜や葬儀に参列する機会もあったので、仕事としてのイメージが何となく持てていた、という背景も影響しているかもしれません。
一般的なサービス業の方が取り組みやすいと感じる方もいると思いますが、実際には待遇や働き方との兼ね合いもありますし、自分にとって現実的な選択肢として葬祭業界があったという感じです。
>>インタビュー後半は、入社後に感じたギャップや施行現場での工夫
今後の目標やこれから働く方へのメッセージを伺いました。
今後の目標やこれから働く方へのメッセージを伺いました。













