セレモニースタッフの給料は?公的なデータから紹介!仕事内容や将来性も|葬祭ジョブ

セレモニースタッフの給料は?公的なデータから紹介!仕事内容や将来性も

セレモニースタッフは故人やご遺族に寄り添う、非常に社会的意義の高い仕事です。「きつい」「給料が低い」といった口コミや評判もありますが、けっして将来性がないわけではありません。本記事ではセレモニースタッフの給料や給料を上げる方法について詳しく解説します。

セレモニースタッフとは
まず、「セレモニースタッフの仕事に興味がある」という方に向けて、仕事内容や将来性、働くメリットを紹介します。

セレモニースタッフの仕事内容
葬儀会社のセレモニースタッフは、葬儀や告別式などにおいて、遺族や参列者に対してさまざまなサポートを提供する役割を担います。具体的に、一人のご遺族を見送るまでの仕事内容は以下のとおりです。

ご遺体の移動や保存のサポート ご遺体の安置
ドライアイスなどによる保存のサポート
ご遺族との打ち合わせ 葬儀の打ち合わせ
霊柩車や料理、お花などの手配
会場の準備 会場の装飾
音響・照明の準備
椅子やテーブルなど備品の用意
ご遺族や参列者の案内 ご遺族や参列者の案内
受付や誘導、座席の案内
弔電の紹介や焼香の案内
葬儀終了後 精進落としの配膳
祭壇の撤収
会場の片づけ
このような仕事をご遺族に寄り添いつつ、迅速に対応しなければなりません。そのため、スピード感や臨機応変に行動できる柔軟性が求められます。

セレモニースタッフの将来性
セレモニースタッフは「葬儀業」に該当しますが、葬儀業の将来性は非常に期待されています。実際に、経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」を見てみても、売上はみどんどん増加していることがわかります。

●2000年:263,323(百万円)
●2001年:270,255
●2002年:351,876
●2003年:364,624
●2004年:424,209
●2005年:444,547
(中略)
●2018年:604,400
●2019年:600,063
●2020年:513,508
●2021年:515,751
●2022年:560,704(※)

2020年、2021年はコロナ禍の影響で売上が下がっていますが、2022年からは持ち直しています。2000年と比較すると、売上の増加率は2倍以上です。以上のことから、「高い将来性が期待できる」といえるでしょう。

※3:経済産業省|特定サービス産業動態統計調査

セレモニースタッフとして働くメリット・デメリット
セレモニースタッフとして働くメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
●社会に貢献できる
●人の死にかかわる仕事であるため、やさしい人が多い傾向にある
●対応能力や柔軟性が身につく
●他の仕事ではできない貴重な経験ができる
●多岐にわたる業務をこなすため、スキルアップにつながる
●特別な資格が必要ないため、未経験でもできる
●休みが不規則になる
●感情的な負荷がかかりやすい
●体力仕事になる部分がある
●企業や地域によっては給料が低い
大きなメリットは「社会に貢献できる」という点です。セレモニースタッフ含む葬儀業は、故人の尊厳を守り、ご遺族に寄り添うという社会において非常に重要な役割を担います。そのため、強いやりがいを感じる方が非常に多いです。 一方、葬儀は急に決まることも少なくありません。休みが不規則になるうえに、人の死と向き合うため感情的な負荷がかかりやすいでしょう。また、体力を酷使するのもセレモニースタッフの特徴です。このように、体力的にも精神的にもタフさが求められます。

セレモニースタッフの給料は低くてきつい?
セレモニースタッフの仕事について「給料が低くてきつい」という口コミや評判があります。のちほど紹介しますが、セレモニースタッフの給料はけっして低くなく、平均と同レベルです。ただ、さまざまな業務をこなさなければならないため、慣れるまでは「きつい」と感じる方もいるでしょう。

一方で、セレモニースタッフは社会的意義があり、人から強く感謝される仕事です。場合によっては、給料以上のやりがいを感じられる可能性もあるでしょう。さらに、給料はスキルを身に付けたり資格を取得したりすることで高めることもできます。本記事では、給料を高める方法も紹介しているのでぜひ参考にしてください。

セレモニースタッフの給料について
ここではセレモニースタッフの平均的な給料を紹介します。
セレモニースタッフの平均給料
セレモニースタッフの平均給料は以下のとおりです。

●月収(※1):313.2千円
●年間賞与その他特別給与額:342.6千円
●年収(※2):3,758.2千円

厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、賃金の平均は311.8千円です。このことから、セレモニースタッフの給料は「平均と同レベル」といえるでしょう。

ただし、この数字は厚生労働省における「その他の生活関連サービス業」のものです。つまり、セレモニースタッフだけを対象として算出したものではない点に注意してください。

※1:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」における「その他の生活関連サービス業」の「きまって支給する現金給与額」
※2:「月収(きまって支給する現金給与額)×12か月分の金額」+「年間の賞与額」の計算式で算出

アルバイト、パートの平均給料
アルバイト、パートの場合、平均的な時給は1,211円(※)です。こちらもセレモニースタッフだけを対象としたものではありませんが、参考にすることはできるでしょう。

厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」によると短時間労働者の平均時給は1,367円です。したがって、正社員の場合は平均的な給料である一方、アルバイトやパートは平均より低くなる可能性があるでしょう。

※:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」における「2 短時間労働者の賃金」の「生活関連サービス業,娯楽業」

セレモニースタッフの給料を上げる方法
セレモニースタッフはやり方次第で給料を高くすることができます。主な方法は3つあります。
・資格を取得する
・経験を積む
・転職する
資格を取得する
まずは資格の取得を目指しましょう。資格を取得するメリットは3つあります。

●自分のスキルや能力を客観的にアピールできるため、転職に有利になる
●資格を取得することで資格手当がもらえる可能性がある
●スキルや能力を評価され、昇進・昇格につながる

セレモニースタッフにおすすめの資格は以下のとおりです。

●葬祭ディレクター
●葬送儀礼マナー検定
●グリーフケア・アドバイザー
●終活ライフケアプランナー など

特におすすめなのが葬祭ディレクターです。葬祭ディレクターの資格を取得すれば、葬儀に関する総合的な知識を身に付けることができるでしょう。

葬祭ディレクター技能審査実務の資格について詳しくはこちら


経験を積む
何度も転職を繰り返すより、一つのところで長く勤めてスキルを磨きましょう。経験を積むことで企業における自分の価値が高まり、評価されやすくなります。

セレモニースタッフ含む葬儀業界は、人の入れ替わりが激しくなることも珍しくありません。実際に、平均勤続年数は全国平均が12.3年であるのに対し、セレモニースタッフ(その他の生活関連サービス業)は10.9年(※)です。

セレモニースタッフなど葬祭業は、基本的に勤続年数が長いほど「さまざまな宗派や規模の葬儀に対応できる」として評価されやすくなります。人間関係や仕事内容に問題がなければ、まずは10年間働いてみましょう。

※:参考:令和4年賃金構造基本統計調査

大手の葬儀会社に転職する
どうしても昇進や昇格などが望めない場合、転職することも視野に入れましょう。セレモニースタッフは就職先によって給料が大きく異なります。

例えば、大手葬儀会社である燦ホールディングスの場合、給料の平均は785万円(2022年3月31日時点※)です。セレモニースタッフだけではなく社員全体の平均ですが、平均よりかなり高いのは間違いありません。

燦ホールディングス以外にも、給料の高い企業は多々あります。すぐに転職を考えているわけではない場合でも、情報収集のために求人情報をチェックしておくのは無駄なことではないでしょう。

※燦ホールディングスの有価証券報告書より

葬祭業界の求人・転職情報はこちら


セレモニースタッフの給料は将来性が期待できる
セレモニースタッフは「給料が低い」「きつい」といわれることもありますが、厚生労働省のデータによると平均的です。将来性も期待されており、企業によっては大きな給料を手に入れることもできるでしょう。

条件の良い転職先を見つけるうえでおすすめなのが葬祭ジョブです。葬祭ジョブは葬祭業界専門の転職サイトであるため、他の求人サイトにはない案件やサポートが豊富です。

葬祭業界は地域・企業によって、給料はもちろん雇用条件・待遇・社風なども大きく異なります。条件の良い葬儀社で働きたいなら、まずは求人・転職情報をチェックしてみてください。

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