葬祭業界に新卒で飛び込むことに、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回お話を伺ったTさんも、社会人経験ゼロの状態で公益社に入社し、現在は2年目の若手プランナーとしてご活躍されています。
大学では美術史を専攻し、教育や印刷業界にも興味を持っていたというTさん。そんな彼女がなぜ葬祭の仕事を選び、どのように現場での経験を積み重ねてきたのか。
一歩一歩、着実に成長を続けるTさんに、これまでの道のりと今後の目標についてお話を伺いました。
Tさんは新卒で公益社に入社されて、現在2年目ですよね。
T:はい、現在2年目に入りました。(2025年7月時点)
私は社会人経験が全くない状態で葬祭業界に飛び込んだのですが、就職活動中に業界について調べていく中で、「年功序列」や「サービス残業が多い」といったネガティブなイメージも見えてきて、正直なところ不安もありました。
でも、葬祭ジョブさんにご紹介いただいて公益社に入社してみると、そうしたイメージとはまったく違っていて、良い意味ですごくギャップを感じました。新卒でもとても働きやすくて、安心できる会社だと感じています。
安心して働ける環境というのは大事ですよね。
夜間の業務や、お休みについて教えてください。
T:夜間は男性のみの担当になっているので、私は日勤だけで働いています。
お休みもきちんと取れますし、むしろ「積極的に休んでください」という雰囲気です。希望すれば連休もいただけますし、外せない予定があれば配慮していただけます。
働き方の柔軟さが伝わってきますね。残業の扱いはどうでしょうか。
T:残業も分単位できちんと管理されていて、その点も安心できるポイントです。ネガティブなイメージを持っていた部分が、逆に「良かったな」と思えるポイントでした。
初めての社会人経験、職場にはすぐに慣れましたか。
T:最初の4カ月間は、ベテランの先輩がマンツーマンで仕事を教えてくださいました。お葬式の流れを覚えるだけでなく、メンタル面のケアまでしっかりしてくださって、とても心強かったので、割とすぐに馴染めたと思います。
その後も、年齢の近い先輩と「メンターメンティー」という形でペアを組んで、約1年かけてしっかり育てていただきました。毎日同じ現場に立っていたので、自然と信頼関係も築けて、安心して仕事ができました。
最初のベテランの先輩やメンターの方との相性も良かったのですね。
T:はい、先輩がどう感じていたかはわかりませんが、私はとても相性が良かったと思っています。お休みの都合で別々になる日以外は、ずっと同じ職場で一緒に仕事をさせてもらいました。
その他の研修についてはどうですか。
T:教育研修部という専門部署があり、そこに所属する先輩方は現場経験も豊富で、基礎から丁寧に教えてくださいます。定期的に現場にも顔を出してくださって、習得状況を確認してもらえるので、不安を感じることなく学べる環境です。
T:ご遺体と接することについては、葬祭業ならではの「精神的な辛さ」を感じたことはありませんでした。葬祭ジョブや採用時の面接でも、その点については本当に何度も何度も確認されたんですよ(笑)。
でも、逆にそれだけ確認されるということは、それが原因で辞めてしまう人が多いんだろうなと理解していたので、入社前からしっかり心の準備ができました。
ただ、赤ちゃんやお子様のご葬儀は、まだ担当したことがありません。今後そういったご葬儀を経験する機会も出てくると思いますが、その時には強い気持ちを持って、ご遺族にしっかり寄り添っていきたいと思います。
性格的な向き不向きもあるとは思いますが、事前の「覚悟」もとても大切ですよね。
次に、印象に残っている失敗体験などがあれば聞かせて下さい。
T:お位牌に戒名の紙を貼る作業で、飾りが付いていない裏側に貼ってしまったことがありました。
先輩には「そんなミスをする人いないよ」と言われて、とても落ち込んでしまいましたが、何日も引きずっている私に、「どうにかなったんだから、そんなに何日も抱え込む必要はないよ」と明るくフォローしてくださいました。
叱るべきところはしっかり叱って、でもサポートもちゃんとしてくれる、そんな職場だなと感じました。
白木のお位牌に戒名用紙を貼る様子
現在はどんな業務を担当されていますか。
T:今は30名以下の家族葬の現場を中心に、司会や進行、業務全体の管理までを担当しています。
今年度からは、葬儀の打ち合わせも1人でやらせていただけるようになり、発注作業まで任されています。もちろん、まだ足りないところも多いと感じていますが、徐々に任せてもらえる範囲が広がっているのは嬉しいです。
現在の業務の中で、課題だと感じていることはありますか。
T:やっぱり、公益社が大切にしている「ご遺族に一歩踏み込んだサービス」の提供が、自分にはまだできていないと感じています。
先日も現場チェックに来た教育担当の方から、「もう少しご遺族のお話を聞いてみてはどうか」とアドバイスをいただきました。「まごころ」を込めてご遺族に寄り添う姿勢は、これからもっと学んでいきたいところです。
先輩方の対応を見て、憧れたり目標にしているようなものはありますか。
T:ベテランの先輩方は「親戚のおばちゃんのつもりで話しかけちゃう」とよく言われていて、その距離感が本当に素敵だなと思うんです。
私はまだどうしても“他人”として接してしまっていて、感覚的に踏み込めていないところがありますが、そこがクリアできれば少しは先輩たちに近づけるのかなと。
とはいえ、年齢的に「親戚のおばちゃん」にはまだなれないので(笑)、自分なりにちょうどいい距離感を探りながら、勉強中です。
T:一番やりやすいのは、故人様が好きだった食べ物をお供えすることですね。
前日はご遺族も忙しくて買いに行けないことが多いので、私のほうで朝ご飯としてご提案しています。「みんなで最後に食べる朝ご飯ですよ」といった形でお供えするようにしています。
これは、入社して最初の4ヶ月間、付きっきりで教えてくださった先輩がよくやっていたことで、私はその姿を見て真似して始めたことなんです。
先輩の良いところを吸収するという姿勢が素敵ですね。
今の仕事の中で、自信を持ってできていることはありますか。
T:「自信をもって」という話とは少し違うかもしれませんが、最近はプランナーとして1人でご家族との打ち合わせをする機会が増えてきました。
ご家族を亡くされた直後ということで、お疲れの様子や深い悲しみを抱えていらっしゃるので、そういったお気持ちをしっかり踏まえてお話しするように心掛けています。
まだ件数は少ないのですが、「Tさんが担当でよかった」と言っていただけることが多くて、それが励みになっています。
また、故人様をご遺体としてではなく、一人の人間として接することを大事にしています。
例えば、ドライアイスの処置のときにご遺族が一緒にやりたそうな様子であれば、「一緒にやってみますか?」とお声がけをしたりもします。
葬儀屋さんにすべて任せるのではなく、ご遺族と一緒に作り上げていくというスタンスがいいですね。
T:そうですね。できる限り、ご遺族の意志を尊重したいと考えています。
Tさんは搬送業務などにも携わっていますか。
T:実は、なぜかご自宅でご逝去されてそのままご自宅で打ち合わせをするご家族に当たることが多くて、搬送の機会はあまりないんです。
ご自宅に伺うこと自体、最初は緊張しませんでしたか。
T:はい、最初の頃は飾りを設置しに伺うだけでもとても緊張しました。
今でも難しいと感じている業務はありますか。
T:ご遺体の処置ですね。特に、目や口が開いている方の処置は本当に難しいと感じています。
今年の初めに「お口閉じ・目閉じ」の社内講座を受けたのですが、なかなかうまくいかなくて…。
ご家族にそのままの姿を見せるのは心が痛みますし、そこは今も課題です。
そういった専門的な処置の知識や技術を学ぶ機会もあるんですね。
T:はい。公益社ではこういった幅広い知識やスキルを学ぶ機会はあるのですが、「私がまだできない」というのが正直なところです。
ありがとうございます。
T:はい、教育業界や印刷業界も考えていました。大学では日本近代美術史を専攻していたので、その流れで印刷業界にも興味がありました。
そこからなぜ葬祭業界に興味を持ったのですか。
T:私は、祖父母を早めに亡くしていて、子どもの頃からお葬式に慣れていたんです。知らない親戚がたくさん集まって、少し楽しいくらいのイメージもありました。
そんな中、就活のタイミングで祖母が亡くなり、「お葬式の温かさ」みたいなものを改めて感じたことが、葬祭業に興味を持ったきっかけでした。また、当時は事務作業の多いアルバイトをしていたのですが、そうした経験を通じて、室内でパソコンと向き合う仕事よりも、「誰かのためになっている」と実感できる仕事のほうが、自分の原動力になると気づきました。
そうした想いが重なって、最終的に葬祭業界への就職を決めました。
葬祭業界の中で最終的に公益社を選んだ理由を教えてください。
T:実は、葬祭ジョブに最初に紹介されたのが公益社だったんです(笑)。
当時は葬祭業のことがまったく分からなかったのですが、業界最大手で教育体制も整っているという話を聞いて、「じゃあ、面接に行ってみよう」と。
一人では業界研究や企業研究ができなかったので、葬祭ジョブにサポートしてもらえて本当にありがたかったです。
最後に、今後の目標を教えてください。
T:「貴方がいたから、もう一度公益社にお願いしたい」と言っていただけるようになりたいです。
私がきっかけで、公益社を信頼できる会社だと感じてもらえたら嬉しいです。
その思い、きっと叶うと思います。本日はありがとうございました!
【編集後記】 社会人生活を公益社でスタートしたTさん。まだ経験の浅い中でも、ご遺族に寄り添おうと真摯に取り組む姿勢が印象的でした。「真似することから始めよう」と素直に学びを吸収し、少しずつ自分なりの寄り添い方を見つけていく姿に胸を打たれました。
「Tさんがいたから、またお願いしたい」と言っていただける存在を目指す。その想いは、きっと多くの方に信頼されるプランナーへと導いてくれるはずです。
これから葬祭業界を志す方にとっても、Tさんの歩みは勇気と希望を与えてくれるのではないでしょうか。
今回お話を伺ったTさんも、社会人経験ゼロの状態で公益社に入社し、現在は2年目の若手プランナーとしてご活躍されています。
大学では美術史を専攻し、教育や印刷業界にも興味を持っていたというTさん。そんな彼女がなぜ葬祭の仕事を選び、どのように現場での経験を積み重ねてきたのか。
一歩一歩、着実に成長を続けるTさんに、これまでの道のりと今後の目標についてお話を伺いました。

株式会社公益社
東京セレモニーサービス部 葬祭ディレクター:Tさん
大学では美術史を専攻し、修士課程を修了。 幼少期に参列した祖父母の葬儀でスタッフの気遣いに救われた経験や、父が警察官として遺族対応に携わる姿を見聞きしたことから、人を支える葬祭業を志し、2024年4月に新卒で公益社へ入社。
東京セレモニーサービス部 葬祭ディレクター:Tさん
大学では美術史を専攻し、修士課程を修了。 幼少期に参列した祖父母の葬儀でスタッフの気遣いに救われた経験や、父が警察官として遺族対応に携わる姿を見聞きしたことから、人を支える葬祭業を志し、2024年4月に新卒で公益社へ入社。
新卒で葬祭業界へ。業界のネガティブなイメージを、良い意味で裏切られた。
本日はよろしくお願いします。Tさんは新卒で公益社に入社されて、現在2年目ですよね。
T:はい、現在2年目に入りました。(2025年7月時点)
私は社会人経験が全くない状態で葬祭業界に飛び込んだのですが、就職活動中に業界について調べていく中で、「年功序列」や「サービス残業が多い」といったネガティブなイメージも見えてきて、正直なところ不安もありました。
でも、葬祭ジョブさんにご紹介いただいて公益社に入社してみると、そうしたイメージとはまったく違っていて、良い意味ですごくギャップを感じました。新卒でもとても働きやすくて、安心できる会社だと感じています。
安心して働ける環境というのは大事ですよね。
夜間の業務や、お休みについて教えてください。
T:夜間は男性のみの担当になっているので、私は日勤だけで働いています。
お休みもきちんと取れますし、むしろ「積極的に休んでください」という雰囲気です。希望すれば連休もいただけますし、外せない予定があれば配慮していただけます。
働き方の柔軟さが伝わってきますね。残業の扱いはどうでしょうか。
T:残業も分単位できちんと管理されていて、その点も安心できるポイントです。ネガティブなイメージを持っていた部分が、逆に「良かったな」と思えるポイントでした。
初めての社会人経験、職場にはすぐに慣れましたか。
T:最初の4カ月間は、ベテランの先輩がマンツーマンで仕事を教えてくださいました。お葬式の流れを覚えるだけでなく、メンタル面のケアまでしっかりしてくださって、とても心強かったので、割とすぐに馴染めたと思います。
その後も、年齢の近い先輩と「メンターメンティー」という形でペアを組んで、約1年かけてしっかり育てていただきました。毎日同じ現場に立っていたので、自然と信頼関係も築けて、安心して仕事ができました。
最初のベテランの先輩やメンターの方との相性も良かったのですね。
T:はい、先輩がどう感じていたかはわかりませんが、私はとても相性が良かったと思っています。お休みの都合で別々になる日以外は、ずっと同じ職場で一緒に仕事をさせてもらいました。
その他の研修についてはどうですか。
T:教育研修部という専門部署があり、そこに所属する先輩方は現場経験も豊富で、基礎から丁寧に教えてくださいます。定期的に現場にも顔を出してくださって、習得状況を確認してもらえるので、不安を感じることなく学べる環境です。
課題や失敗も自分の成長の糧に。Tさんの2年目。
入社後に、精神的に辛いと感じることはありましたか。T:ご遺体と接することについては、葬祭業ならではの「精神的な辛さ」を感じたことはありませんでした。葬祭ジョブや採用時の面接でも、その点については本当に何度も何度も確認されたんですよ(笑)。
でも、逆にそれだけ確認されるということは、それが原因で辞めてしまう人が多いんだろうなと理解していたので、入社前からしっかり心の準備ができました。
ただ、赤ちゃんやお子様のご葬儀は、まだ担当したことがありません。今後そういったご葬儀を経験する機会も出てくると思いますが、その時には強い気持ちを持って、ご遺族にしっかり寄り添っていきたいと思います。
性格的な向き不向きもあるとは思いますが、事前の「覚悟」もとても大切ですよね。
次に、印象に残っている失敗体験などがあれば聞かせて下さい。
T:お位牌に戒名の紙を貼る作業で、飾りが付いていない裏側に貼ってしまったことがありました。
先輩には「そんなミスをする人いないよ」と言われて、とても落ち込んでしまいましたが、何日も引きずっている私に、「どうにかなったんだから、そんなに何日も抱え込む必要はないよ」と明るくフォローしてくださいました。
叱るべきところはしっかり叱って、でもサポートもちゃんとしてくれる、そんな職場だなと感じました。
白木のお位牌に戒名用紙を貼る様子
T:今は30名以下の家族葬の現場を中心に、司会や進行、業務全体の管理までを担当しています。
今年度からは、葬儀の打ち合わせも1人でやらせていただけるようになり、発注作業まで任されています。もちろん、まだ足りないところも多いと感じていますが、徐々に任せてもらえる範囲が広がっているのは嬉しいです。
現在の業務の中で、課題だと感じていることはありますか。
T:やっぱり、公益社が大切にしている「ご遺族に一歩踏み込んだサービス」の提供が、自分にはまだできていないと感じています。
先日も現場チェックに来た教育担当の方から、「もう少しご遺族のお話を聞いてみてはどうか」とアドバイスをいただきました。「まごころ」を込めてご遺族に寄り添う姿勢は、これからもっと学んでいきたいところです。
先輩方の対応を見て、憧れたり目標にしているようなものはありますか。
T:ベテランの先輩方は「親戚のおばちゃんのつもりで話しかけちゃう」とよく言われていて、その距離感が本当に素敵だなと思うんです。
私はまだどうしても“他人”として接してしまっていて、感覚的に踏み込めていないところがありますが、そこがクリアできれば少しは先輩たちに近づけるのかなと。
とはいえ、年齢的に「親戚のおばちゃん」にはまだなれないので(笑)、自分なりにちょうどいい距離感を探りながら、勉強中です。
知識も技術も気遣いも、すべてはご遺族のために。「あなたでよかった」に支えられ。
これまでに、ご遺族に寄り添ったサービスとして、何か実践されたことはありますか。T:一番やりやすいのは、故人様が好きだった食べ物をお供えすることですね。
前日はご遺族も忙しくて買いに行けないことが多いので、私のほうで朝ご飯としてご提案しています。「みんなで最後に食べる朝ご飯ですよ」といった形でお供えするようにしています。
これは、入社して最初の4ヶ月間、付きっきりで教えてくださった先輩がよくやっていたことで、私はその姿を見て真似して始めたことなんです。
先輩の良いところを吸収するという姿勢が素敵ですね。
今の仕事の中で、自信を持ってできていることはありますか。
T:「自信をもって」という話とは少し違うかもしれませんが、最近はプランナーとして1人でご家族との打ち合わせをする機会が増えてきました。
ご家族を亡くされた直後ということで、お疲れの様子や深い悲しみを抱えていらっしゃるので、そういったお気持ちをしっかり踏まえてお話しするように心掛けています。
まだ件数は少ないのですが、「Tさんが担当でよかった」と言っていただけることが多くて、それが励みになっています。
また、故人様をご遺体としてではなく、一人の人間として接することを大事にしています。
例えば、ドライアイスの処置のときにご遺族が一緒にやりたそうな様子であれば、「一緒にやってみますか?」とお声がけをしたりもします。
葬儀屋さんにすべて任せるのではなく、ご遺族と一緒に作り上げていくというスタンスがいいですね。
T:そうですね。できる限り、ご遺族の意志を尊重したいと考えています。
Tさんは搬送業務などにも携わっていますか。
T:実は、なぜかご自宅でご逝去されてそのままご自宅で打ち合わせをするご家族に当たることが多くて、搬送の機会はあまりないんです。
ご自宅に伺うこと自体、最初は緊張しませんでしたか。
T:はい、最初の頃は飾りを設置しに伺うだけでもとても緊張しました。
今でも難しいと感じている業務はありますか。
T:ご遺体の処置ですね。特に、目や口が開いている方の処置は本当に難しいと感じています。
今年の初めに「お口閉じ・目閉じ」の社内講座を受けたのですが、なかなかうまくいかなくて…。
ご家族にそのままの姿を見せるのは心が痛みますし、そこは今も課題です。
そういった専門的な処置の知識や技術を学ぶ機会もあるんですね。
T:はい。公益社ではこういった幅広い知識やスキルを学ぶ機会はあるのですが、「私がまだできない」というのが正直なところです。
ありがとうございます。
“美術史専攻”から“葬祭業”へ。この仕事を選んだ理由。
話しは変わって、就職活動では葬祭業以外も検討されていましたか。T:はい、教育業界や印刷業界も考えていました。大学では日本近代美術史を専攻していたので、その流れで印刷業界にも興味がありました。
そこからなぜ葬祭業界に興味を持ったのですか。
T:私は、祖父母を早めに亡くしていて、子どもの頃からお葬式に慣れていたんです。知らない親戚がたくさん集まって、少し楽しいくらいのイメージもありました。
そんな中、就活のタイミングで祖母が亡くなり、「お葬式の温かさ」みたいなものを改めて感じたことが、葬祭業に興味を持ったきっかけでした。また、当時は事務作業の多いアルバイトをしていたのですが、そうした経験を通じて、室内でパソコンと向き合う仕事よりも、「誰かのためになっている」と実感できる仕事のほうが、自分の原動力になると気づきました。
そうした想いが重なって、最終的に葬祭業界への就職を決めました。
T:実は、葬祭ジョブに最初に紹介されたのが公益社だったんです(笑)。
当時は葬祭業のことがまったく分からなかったのですが、業界最大手で教育体制も整っているという話を聞いて、「じゃあ、面接に行ってみよう」と。
一人では業界研究や企業研究ができなかったので、葬祭ジョブにサポートしてもらえて本当にありがたかったです。
最後に、今後の目標を教えてください。
T:「貴方がいたから、もう一度公益社にお願いしたい」と言っていただけるようになりたいです。
私がきっかけで、公益社を信頼できる会社だと感じてもらえたら嬉しいです。
その思い、きっと叶うと思います。本日はありがとうございました!
【編集後記】 社会人生活を公益社でスタートしたTさん。まだ経験の浅い中でも、ご遺族に寄り添おうと真摯に取り組む姿勢が印象的でした。「真似することから始めよう」と素直に学びを吸収し、少しずつ自分なりの寄り添い方を見つけていく姿に胸を打たれました。
「Tさんがいたから、またお願いしたい」と言っていただける存在を目指す。その想いは、きっと多くの方に信頼されるプランナーへと導いてくれるはずです。
これから葬祭業界を志す方にとっても、Tさんの歩みは勇気と希望を与えてくれるのではないでしょうか。
燦ホールディングス株式会社/株式会社公益社様の企業情報
■残業 30時間
■平均年齢 49.2歳
■産休、育休実績の有無 産休・育休実績、復帰実績ともに有り
















