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コラム
納棺師が向いている人の特徴8つ・仕事内容や平均年収と給与も紹介
納棺師が向いている人の特徴8つ・仕事内容や平均年収と給与も紹介
目次
納棺師とは
納棺師が向いている人の特徴8つ
納棺師の仕事5つ
納棺師の平均年収・給与
納棺師の仕事できついと感じる場面とは
納棺師になるための方法4つ
納棺師に向いている人の特徴を知り働こう
納棺師は、亡くなられた方をご遺族や親族が納得できる形で送りだし「ありがとう」の言葉がもらえるやりがいのある職種です。
高齢化が進む日本では、今後ますます需要が高まる職種の1つといえるでしょう。本記事では、納棺師が向いている人の8つの特徴について解説します。
納棺師とは
納棺師とは、亡くなられた方のご遺体を整えて棺に納める「納棺の儀式」を行う専門的な職業です。ただご遺体を棺に納めるだけでなく、ご遺族が最後のお別れをするためにご遺体の腐敗処理を行い、メイクを施すなど旅立ちの準備を整えます。
また、納棺師は儀式を通してご遺族や親族の悲しみを癒す役目もあります。死の現場に向き合う仕事のため緊張感はありますが、ご遺族や親族から「ありがとう」の言葉を頂けるやりがいのある仕事です。
納棺師の求人・転職情報はこちら
納棺師が向いている人の特徴8つ
納棺師になるために特別な資格は必要ありませんが、死の現場に向き合う特殊な仕事のため、次のような方が向いています。
●常に学ぶ姿勢がある
●体力や腕力に自信がある
●死の現場に動揺しないメンタルの強さがある
●遺体に触れることができる
●手先の器用さに自信がある
●相手に寄り添うコミュニケーションスキルがある
●車の運転に自信がある
●時間を守り仕事ができる
常に学ぶ姿勢がある
納棺師には向上心が求められます。納棺の現場には同じような場面や状況が一つもないうえに、儀式はやり直しがきかないためです。どのような現場にも対応できるよう、常に研鑽を積む気持ちが必要です。
また、遺体に処理を施す特殊性がある仕事のため、練習をする機会があまりありません。作業のやり方や納棺の流れを覚えるためには、基本的に現場で先輩から学ぶしかないため、向上心を持って知識や技術を習得しないと続けることは難しいでしょう。
体力や腕力に自信がある
納棺師の仕事を続けるためには、体力や腕力が求められます。ご遺体を移動するためには腕力が必要なうえ、一日に複数件の納棺を行うケースもあるためです。地域にもよりますが、ご遺体を清める湯灌(ゆかん)の儀式では、重いバスタブをご遺族の家に運び入れる作業も少なくありません。
葬儀会社で納棺師の仕事をする場合、納棺作業以外にもさまざまな業務を任されるため、一定の体力が求められます。体力を維持するために健康管理ができるかどうかも大切なポイントといえるでしょう。
死の現場に動揺しないメンタルの強さがある
オンとオフの切り替えがうまくでき、精神状態を一定に保てる方に納棺師は向いています。ご遺体を前にして辛く感じる方や、悲嘆にくれるご遺族を前に動揺してしまう方には向いていません。
ご遺体の状態もさまざまで、死臭が強く漂うケースもあれば、損傷がひどいケースもあります。どのようなご遺体にも落ち着いて対処できるメンタルの強さが求められます。
遺体に触れることができる
ご遺体の状態にかかわらず抵抗なく適切な処置ができる方は、納棺師の仕事は向いているでしょう。
納棺師はご遺体に触れて清拭や洗髪、化粧、着替えなどを行います。交通事故が原因で亡くなった方など、体液や血液が漏れていれるご遺体も少なくありません。このような状態でも、冷静な気持ちで目の前の現実と向き合う覚悟が必要です。
手先の器用さに自信がある
納棺師の仕事には、知識だけでなく手先の器用さが求められます。損傷しているご遺体によっては、現場で修復作業が必要になる場面もあるからです。
例えば、亡くなられた方を送り出す際に、死に化粧やヘアメイク、着付けを行う必要があるでしょう。また、死後硬直により顔がこわばっている場合、頬の内側に綿を詰めて表情を柔らかくすることもあります。
相手に寄り添うコミュニケーションスキルがある
納棺師の仕事は、単にご遺体をきれいにして棺に納めるだけではありません。ご遺族や親族は大切な方を亡くした悲しみに包まれているため、優しいお声がけができるなど思いやりがある方におすすめです。
また、納棺師はご遺族や親族が納得できる形で故人を送り出すためのサポートも行います。納棺の流れをご遺族や親族に説明する場面があるなど、コミュニケーションスキルを求められることも珍しくありません。
車の運転に自信がある
納棺師は普通車の運転免許に加え、ある程度の運転技術が求められます。葬儀先が遠い場合は長距離を運転しなければならないうえ、間違っても交通事故を起こしてはならないためです。
自動車で移動するだけでなく、就職先によっては複数の葬儀式場を行き来することもあります。
時間を守り仕事ができる
時間を守って仕事ができる点も納棺師に求められるスキルの1つです。葬儀会社によっては、1日に複数件の納棺を行う場合もあります。
納棺の儀式は地域によって異なりますが、通常は30分から1時間ほどで完了することが多いため、手際よく仕事を済ませる必要があるでしょう。
納棺師の仕事5つ
納棺師の主な仕事としては以下の5つが挙げられます。
●湯灌でご遺体を洗い清める
●死化粧で身だしなみを整える
●納棺をする
●エンバーミングをする
●葬儀全般の仕事に携わる
納棺師の仕事は湯灌・納棺の専門会社と葬儀会社で異なります。前者は湯灌・納棺を専門的に行いますが、後者は葬儀に関するさまざまな業務に携わります。
納棺の儀式は地域によって異なり、湯灌をせずに納棺だけ行う場合も少なくありません。宗派によっても作法が異なるため、細かい業務内容が気になる方は、直接企業に尋ねるとよいでしょう。
以上を踏まえたうえで、納棺師の主な5つの仕事を紹介します。
湯灌でご遺体を洗い清める
主な仕事の1つが湯灌です。湯灌はご遺体を洗い清める儀式を意味しており、地域によって作法が異なります。
清拭や死装束への着替え、宗派に合わせた旅支度、ドライアイスの交換など、湯灌の準備を終えたら、ご遺族や親族に儀式に関する説明を行います。
死化粧で身だしなみを整える
説明を済ませたらご遺体を洗い清めて洗髪や髭剃り、死化粧などを行ったあと、身だしなみを整えます。
死化粧は納棺師に任されるケースもあれば、ご遺族や親族の意見を伺いながら行うケースもあります。
納棺をする
湯灌の儀式を終えたら、ご遺体を棺に納めて焼香をおこないます。棺の中には副葬品や旅立ちの品などを入れます。また、ドライアイスの交換を行うのも納棺師の仕事です。
旅立ちの品は宗派や地域によっても異なるため、棺に納められるものを把握する知識も必要です。
エンバーミングをする
エンバーミングはご遺体の修復をおこなったうえで死化粧を施し、生前の姿に近づける技術の1つです。
日本遺体衛生保全協会(IFSA)による認定資格が必要なため、納棺師のすべてができるわけではありません。詳しくは下の記事を参考にしてください。
エンバーマーについて詳しく知りたい方はこちら
葬儀全般の仕事に携わる
湯灌・納棺の専門会社ではなく葬儀会社に就職する場合、葬儀全般の業務を担う可能性があります。
例えば、次のような仕事が挙げられます。
●事務作業
●司会進行
●葬儀の事前相談
●ご遺族との打ち合わせ
●会場の手配、設営
●ご遺体の搬送など
納棺師の平均年収・給与
納棺師の平均年収は386.1万円(※1)とされています。
ただし、就職先が大手の葬儀会社か中小企業かによって年収は異なります。大手の葬儀会社に就職し、役職者になれば年収アップの可能性もあるでしょう。
詳しくは下の記事を参考にしてください。
納棺師の給与について詳しく知りたい方はこちら
※1厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」
納棺師の仕事できついと感じる場面とは
納棺師はご遺体や遺族・親族と触れ合う仕事のため、精神的にきついと感じる場合があります。精神面だけでなく、ご遺体を動かす機会が多いため、体力的に大変なこともあるでしょう。
一方で、納棺師の仕事は他の職種と比べてやりがいがあります。一生に一度しかない「人間の死」を扱う仕事であるためです。人によってはご遺族の方から感謝されたり、強い達成感を味わったりすることができるでしょう。
納棺師の仕事を詳しく知りたい方はこちら
納棺師になるための方法4つ
納棺師になるために特別な資格は必要ありませんが、専門的な知識や技術を身につけていると就職時に有利に働くでしょう。納棺師になる主な方法は以下の4つです。
●納棺を専門に行う会社に就職する
●葬儀会社に就職する
●納棺士認定試験に合格する
●納棺の知識や技術を専門学校で身に付ける
ここでは、納棺師になるための4つの方法についてご紹介します。
納棺を専門に行う会社に就職する
納棺師になる方法の1つが、湯灌・納棺を専門に行う会社に就職することです。納棺師は遺体に触れる特殊な職種のため、必ずしも希望者が多いとはいえません。
会社によっては人材が不足しているところもあるため、納棺師になりたいという強い意志や意欲が伝われば採用に近づくでしょう。
葬儀会社に就職する
湯灌や納棺の部署がある葬儀会社に応募することも、納棺師になる方法の1つです。納棺を専門に行う会社とは異なり、葬儀会社に就職すると葬祭業務全般を任されることが一般的です。
複数の業務をこなす必要があるため最初は大変ですが、葬儀全体の流れを把握でき、勉強になることも多いでしょう。
納棺士認定試験に合格する
納棺師として就職したい方は、納棺士認定試験に合格する方法もあります。合格すれば一定の水準以上の技術があると判断されるため、納棺師の就職には有利に働くでしょう。
ただし、資格は必ずしも要るわけではありません。
納棺師の求人・転職情報はこちら
納棺の知識や技術を専門学校で身に付ける
納棺の知識や技術を専門学校で身に付けておけば、就職の際の有利に働きます。主な専門学校は2つあります。
●九州SOGI専門学校
●日本ヒューマンセレモニー専門学校
九州SOGI専門学校には「湯灌納棺師コース」があり、4つのカリキュラムから納棺師に必要な知識を習得できます。実習報酬費を受け取ることも可能です。
日本ヒューマンセレモニー専門学校のエンバーミング学科では、エンバーマーの資格を習得できるとともに、納棺師の業務における知識・心構え・技術を習得できます。
納棺師に向いている人の特徴を知り働こう
納棺師になるために特別な資格は必要ありませんが、人の死と向き合い悲しみに暮れる遺族や親族と向き合う必要があるため、強いメンタルと思いやりが求められます。複数件の納棺を1日で行うケースもあるため、車の運転技術や体力も求められるでしょう。
ただ、企業によって「どのような人材が求められるか」は異なります。また、給与体系や業務内容が違うことも少なくありません。まずは「葬祭ジョブ」を使って、どのような求人情報があるかチェックしてみましょう。
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