インタビュー

掲載日:2022年9月30日
6月14日にパシフィコ横浜で開催された「フューネラルビジネスフェア」に参加してきました。直接複数の企業様から興味深いお話をお伺いすることができただけでなく、改めて葬祭業と周辺サービスの幅広さに驚かされた1日となりました。

今回はその中でもペット葬祭サービス「ペットの旅立ち」を全国に展開中の「株式会社カーベル」の清水様と能登様、ダイヤモンド葬のサービスを提供されている「アルゴダンザ・ジャパン」の社長、法月様からそれぞれお話をお伺いしました。


こだわりのお別れをプロデュース!需要が多いからこそ丁寧なサービスを

今回インタビューにお答えいただいた株式会社カーベルの清水様(左)と能登様(右)。
需要の増加が見込まれるペット葬儀業界から、「ペットの旅立ち」の立ち上げにまつわるお話まで、イベント会場にも関わらず沢山のお話をお伺いさせていただきました!
ペット葬祭は今、どんどん需要が増えているサービスですよね。どういったプランが人気なんでしょうか。
弊社では基本的に3つのプランをご用意しています。
一つはペットをお預かりした後お骨にして、海洋散骨までこちらで行うものです。
二つめはお骨をご家族にお返しするプランで、一番人気です。10キロ以内の身体の小さなペットが多いため、1時間半くらいかけて火葬して、その場でお骨をお返しします。このプランだと2時間くらいで終了しますよ。
三つめは小さなセレモニーを行うプランです。非常に簡単なセレモニーですが、お線香や六文銭、守り刀をペットの棺に入れてあげることができます。このプランだと時間の融通が利くため、心情的にお別れするのが辛い、お別れして火葬する踏ん切りがつかないというタイプの方にご依頼いただくことが多いです。
いずれのプランもご自宅などにお伺いしてサービスを提供しているため、幅広いニーズを満たすことが可能です。

コロナ禍により自宅で過ごす時間が増えたことで、ペットを飼っている方も増加したとニュースで拝見しました。お仕事の件数などご状況は大きく変化はありましたか?
今ご葬儀の受付を担当させていただいていますが、今のところ大きな変化や影響は感じられませんね。
ただペット葬祭はこれからますます需要の増えるサービスだと感じると同時に、普通の人の葬儀とは異なる部分も多いことを知っていただけたらいいなと思います。

たとえばご家族が亡くなった場合の葬儀では、親族など参列者をお呼びしたり、葬儀会社さんとの打ち合わせがあったりかなり慌ただしいことも多いと思います。また様々なオプションを活用したり、規模の小さい家族葬の場合であっても参列者が増えたりすることで、費用が大きくなることが多いのではないでしょうか。
それに比べてペット葬儀は人の葬儀とは少し違うところがあります。最初から小さな規模の式で、金額的にも安く済まされたいとお考えの方が多い傾向にあるようです。またあまり動物葬儀の費用について相場をご存じでない方も多いのか、実際にお客様からお電話をいただいてプランのご説明をした際に「これくらいお金がかかるんですね!」と驚かれる方も多いですね。

そうなんですね。能登さんは葬儀の受付を担当されているということですが、実際にお客様とお話をされる際に気をつけている点などはありますか?
お電話を頂く際にはかなりショックを受けられた状態のままのお客様が多いです。ですからまずは感情的なケアに専念しています。お客様によっては1時間くらいお電話でお話を伺うこともありますね。
しっかりとお話を伺って、落ち着かれてから葬儀についてどうされたいのか、希望を丁寧にヒアリングするように心がけています。
そうした業務については、一般の葬儀社さんと同じかもしれません。

私はペットの火葬を担当するスタッフへの橋渡しで、実際にお会いしたり火葬を担当したりはしません。お電話を頂いた段階でケアをしっかり行って、不安のない状態で次の担当スタッフに繋ぐことを意識しています。
また金額面を気にされる方も多いため、プランの説明については内容を含めて丁寧に行うことも重要ですね。
大きな悲しみの中におられるからこそ、なるべくたくさんの不安を取り除いておくことを重視しています。

もともと御社では自動車の販売を行っておられたそうですね。なぜペット葬儀業界に参入されたんでしょうか。
実は社員がペットを亡くしたことが最初のきっかけだったんです。
その社員がペットロスで憔悴してしまい、仕事を休みたいと相談をされました。その際、最近はペットの火葬や葬儀サービスが進んでいるという話題になったんです。そうした会話の中で、ペットの火葬サービスには自動車に火葬炉を積んで、自宅訪問するサービスも存在することを知りました。

そこで販売をしている自動車についての知識もあるし、自社サービスとして提供できるのではないか、ペット用の火葬車の販売にもつなげられるのではないか、ということで、ペット葬祭業界に参入することになりました。
ですからペット葬儀のサービスだけでなく、火葬車の販売も行っているんですよ。

なるほど、そういったきっかけからスタートされたんですね。今はフランチャイズ本部として全国に店舗を展開されていると思いますが、出店にはこだわりがあるんでしょうか。
サービスを提供するうえで、理念や考え方に賛同していただける事業者かどうかという点など、フランチャイズ加入前の事前審査には力を入れています。ただ加入するだけで良いという形にしないことは最初から大切にしてきました。

また、価格設定についてもこだわりがあります。「値段を安く抑えること」で発生してしまうデメリットをなくし、値段に見合った高いサービスを提供することを追求しているため、相場よりも少し高めの値段設定になっています。
ただしその分、いずれの店舗であってもレベルの高いサービスを提供できることを目標に、加入後の研修も重要視しています。

今は人の葬儀やお墓は規模がどんどん縮小していますよね。その分葬祭ホールを豪華にしたり、ペットと一緒に入れるお墓にしたりと大きな変化が起きています。そのためか、加入を希望されるのは墓石屋さんや葬儀会社さんが多いんですよ。
これからはペットのお墓や葬儀がもっともっと身近なものになって、亡くなった後も一緒に過ごせるお墓が増えるかもしれませんね。

ありがとうございます。最後に、ペット葬儀業界はチャレンジしたいと考える方が特に多いと感じます。今後ペット葬儀のお仕事をしたいとお考えの方に一言いただけますか。
人の葬儀を行う会社とは違って夜中に出動することはありませんが、車の運転があったり、重たいものを運ぶことも多く、想像されるよりハードなお仕事です。またご家族の悲しみを身近で感じるため、精神的な負担が強いと感じる方もおられると思います。
ですが、お客様がともに過ごしたペットとの最後の思い出を作る素敵なお仕事です。ありがとうと言って頂けて、やりがいも非常に大きいお仕事ですから、ぜひ挑戦していただきたいです!

ありがとうございました!

世界で唯一のダイヤモンド葬®を提供!Twitterでも話題になった最新技術

実際に展示されていたダイヤモンド。写真で見るよりもかなり大きく存在感があります。こうして作られたダイヤモンドは天然ダイヤと見分けがつかないほどの輝き。
続いては遺骨からダイヤモンドを作る、世界で唯一のサービスを行っておられるアルダゴンザ・ジャパン。以前twitterでも大きな話題となりました。今回のフューネラルビジネスフェアにも実際に遺骨から作られたダイヤモンドを展示されていました。故人様を偲ぶ新しい形のサービスについて、伺いました。

遺骨からダイヤモンドを製作できるというサービスはとても画期的ですね。本社はスイスにあるとのことですが、日本でのサービス展開を始められたいきさつをお伺いできますか。
あるとき遺骨からダイヤモンドを作るという記事を拝見し、「自分が死んだらダイヤモンドになるのも素敵だな」と思いました。ただその記事には具体的な料金が記載されていなかったので、いくらくらいで利用できるのか知りたいと思い、スイスのアルゴダンザ本社のホームページを確認してみたんです。
そうしたら、実はスイスでもダイヤモンド製作のサービスを始められたばかりだったということが書かれていて、「世界中にパートナーを募集しています」ということが書かれていました。
そこで、ぜひそのパートナーをやらせていただきたいと本社あてにメールを送ったことからスタートしました。 現在では年間200件程度のご依頼をいただいています。

遺骨からダイヤモンドを作りたいとお考えの方は多いんですね。利用される方の年齢層はどういった方が多いのでしょうか。
もともと利用される方は、比較的若く亡くなった方が多く、依頼をしていただく方の年齢層も比較的お若い方が多いです。そのため自然と平均年齢も下がりますね。
若くして亡くなるといっても色々ありますが、団塊の世代でお亡くなりになる方や、30代から40代くらいで伴侶を亡くされて、ご依頼を頂く場合もあります。あとはお子さまを亡くしたお母さまも多いですね。
女性の方が平均寿命が長いこともあって、70代くらいで亡くなる方は少ないのですが、そういった場合は娘さんが30代から40代であることが多いんです。そうすると、娘さんからご依頼をいただいて製作させていただくケースもあります。

そうなんですね、ちなみに遺骨の量によってダイヤモンドの大きさは左右されてしまうんでしょうか。
いいえ、遺骨の量でダイヤモンドの大きさが左右されることはありません。
製作にあたって必要な量は一定で決まっていて、その分量があれば大きくすることも、小さく作ることも可能です。
ダイヤモンドの大きさは、製作にかかる期間に比例します。特殊な機械を使って高温で加圧することで製作するのですが、その時間を長くすればするほど大きくなっていくんです。
大きいものであれば10か月、小さいものだと6~7か月くらいで完成します。
また色は遺骨に含まれる成分によって変わるため、お一人おひとり全く違うダイヤモンドになるんです。
製作したダイヤモンドは研磨されていない原石の状態でお渡しすることもできますし、アクセサリーにお仕立てすることも可能です。
そのほか故人様の遺骨ではなく、遺髪を使ったダイヤモンドの製作もご依頼を受けています。ヘア・ダイヤモンドの場合はご家族の髪を混ぜて製作することもできるため、幅広いニーズにお応えしています。

ですから身近な方の思い出を、常に感じていたい、傍に置いておきたいとお考えであれば、ぜひ一度お問い合わせいただきたいですね。

ありがとうございました。

編集後記

今回初めて大規模展示会に参加しましたが、実に様々な企業が出店していることに改めて驚かされました。
幅広いニーズに応えるため、多種多様なサービスが展開されているだけでなく、新しいサービスの創出も非常に盛んです。他業種からの新規参入を行っている会社の出展もあり、非常ににぎやかな雰囲気でした。
一口に葬儀業界といっても、寝具や生花の手入れ道具にいたるまで幅広い切り口から携わることができることを感じた1日でした。


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