葬儀社の種類について

葬儀社には大きく分けて①専門葬儀社　②互助会系葬儀社　③協同組合系の3つの種類があります。

①専門葬儀社
葬儀の施行のみを専門的に扱うのが専門葬儀社です。
葬祭業界で最も多く、もっとも求人数の多い葬儀社です。

【メリット】
・ノルマを求められない
・研修が手厚い
・業務に総合的に携わることができる
・葬祭業未経験でも挑戦しやすい

また、専門葬儀社のなかでも「自社セレモニーホールを所有しているかどうか」で働き方は大きく違います。

●自社セレモニーホールを有する葬儀社の特徴
施行の大半が自社セレモニーホールで行われるため、
・仕事上の移動が少なく身体的な負担が軽い
・慣れた場所での葬儀に常に携われるため安心
・セレモニーホールがあることで会社の認知度も高く、集客が安定している
などのメリットがあります。
葬祭業未経験の方や転居を兼ねた転職をしたい葬祭ディレクター経験者の方におススメです。

●自社セレモニーホールのない葬儀社の特徴
火葬場併設式場や、お寺、貸し葬儀場での葬儀施行のみを扱う葬儀社です。
・お客様のご要望に合わせて葬儀施行場所を毎回リサーチ・提案するため、段違いの経験とスキルを得ることができる
・日々、葬儀施行場所が変わるため刺激を持って働くことができる
・転職の際も他葬儀社にスキルをアピールしやすい
などのメリットがあります。どんな会社でも通用するスキルを得たい、仕事に刺激を求めたい、といった方におススメです。

②互助会系葬儀社
「冠婚葬祭互助会」という掛け金を前払いすることで、特典がついたり割り引きなどのサービスを受けられる会員制の葬儀を扱う葬儀社です。
「葬祭ディレクター」としての専門スキルはもちろん「営業職」としての一般的なスキルを積み上げたい、成績に応じてやればやっただけ高収入を得たい、という上昇志向の方におススメの葬儀社です。

【メリット】
・営業成績に応じて高収入が獲得できる（年収1,000万円以上を目指せる！）
・自社セレモニーホールを有している企業が多数のため、移動が少なく落ち着いて仕事ができる
・「葬儀」の専門スキルだけではなく「営業職」として広く通用するスキルを得ることができる
・企業規模が大きい会社が多いため、大きな組織でキャリアアップが目指せる

③協同組合系
JA・生協などの協同組合が運営している、組合会員向けの葬儀事業です。
地方の地域密着葬儀に携わりたい方におススメです！

葬祭ディレクターの働き方について：分業制と一貫制の違い

同じ葬祭ディレクターのお仕事でも、会社によって働き方は様々です。
今回は「分業制」「一貫制」の働き方の違いについて説明します。

●「分業制」
1つの葬儀をセクションごとに別々のスタッフが分業することです。
例えば…
・故人様の搬送スタッフ
・ご遺族様との打合せスタッフ
・お通夜、告別式の進行スタッフ
・お位牌や仏壇などアフターフォローサービススタッフ…
といったように、セクションごとに担当者が変わるのが特徴的です。

【分業制のメリット】
・接客が好き！実際に現場で身体を動かすのが好き！などあなたの得意なことを活かして働くことができます。
・急なお仕事の予定が入っても、お休みの予定をずらすことなくプライベートと両立した生活が実現できます。
・それぞれの業務の専門スキルを高めて働くことができます。

●「一貫制」
葬儀のご依頼が入ってから打ち合わせ、葬儀進行、アフターフォローまで1人の専任スタッフが一貫して担当することです。
お客様が大切な方を亡くされたばかりの段階から無事に葬儀が終わるまで専任で担当することにより、お客様との信頼関係が築きやすく、やりがいを強く実感できる働き方です。

【一貫制のメリット】
・最初から最後まで一貫してお客様に寄り添った対応ができるため、お客様に感謝され、信頼関係を築くことができます。
・業務ごとに引継ぎの必要がないため、自分の裁量で仕事が管理しやすいです。
・葬儀に関わる業務すべてに携わることができるため、葬儀業界全体で通用するスキルが磨けます。

「どっちの働き方が自分に向いているんだろう…？」とお悩みの方もご安心ください。

葬祭ジョブでは葬祭業界に特化した専任の転職エージェントが、あなたの希望や適性に合わせて転職のサポートをいたします。

葬儀業界に挑戦したい方へ一言

私はこれまでアルバイト経験も含め、6年間葬儀社で勤務してきました。互助会系葬儀社での働き方、専門葬儀社にて一貫制葬祭ディレクターとしての働き方……会社によって千差万別です。葬祭業にご興味をお持ちいただいた方には、特殊な業界だからこそ、しっかり仕事について調べて挑戦してほしいと思います。

葬祭業未経験の方でも、悔いなく仕事にやりがいを感じられるように、葬祭ジョブではあなたに最適なお仕事探しをサポートします。
自分に合った会社で葬儀に携わることができれば、葬儀という大切なセレモニーの時間に心からやりがいを感じて携わることが出来ると思います。

一度葬祭業界に入った方は「一生の仕事として生涯スキルアップしたい！」と仰る方が多いです。「葬儀」という今後無くならない仕事で、一生物のスキル獲得に挑戦してみてはいかがでしょうか。